村上宗隆メジャー挑戦「代理人」決定でヤクルトの長期低迷も確定か

村上宗隆(無断転載禁止)
東京ヤクルトスワローズが、高津臣吾監督(55)を続投させる。

林田哲哉球団社長は9月21日に球団幹部を呼び、「チーム再建は高津監督の下で」と意見統一、同24日に発表された。

「球団は高津監督の指導力、育成力を信頼しており、来季もその力が必要だと考えて監督続投を要請した」(関係者)

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同時に課せられるのは、チームの再建。チーム防御率3.65はリーグワースト、被安打1290本は12球団最多(10月2日現在)だ。

しかし、それより問題は打撃陣だろう。

「村上宗隆(24)の代理人が決まりました。高津監督は“村上ロス”も頭に入れておかなければなりません」(同)

村上は、三冠王を獲得した2022年のオフに、3年総額18億円の大型契約を結んでいる。

3年が提示されたのは、メジャーリーグが海外プロリーグから獲得する選手の契約金、年俸などを低く抑える「25歳ルール」があるためだ。

「球団は村上の夢を応援するつもりだが、契約金などから計算される譲渡金もガッチリともらいたい。村上の誕生日は2月2日なので、25年シーズンを戦ってからの挑戦となる」(同)

村上の理想は“マー君ロード”

村上の代理人は、楽天の田中将大(35)、広島の秋山翔吾の代理人も務めたケーシー・クロース氏だ。

「米国でも有名な敏腕交渉人の1人です」(米国人ライター)

田中のヤンキースとの契約は7年総額1億5500万ドル(当時約161億円)、秋山は3年2100万ドル(当時約23億円)でレッズと契約した。

「秋山は2年500万ドルでの契約と予想されましたが、いつの間にか、複数球団による争奪戦に発展し、契約の規模が大きくなりました。その交渉を見る限り、クロース氏は選手を売り込むことに長けた代理人だと思います」(同)

だが、懸念材料もないわけではない。契約が大きくなれば、ファンの期待も大きくなるからだ。

また、同僚選手たちも「高い成績を残して当然」という目で見る。米球界に慣れない時期が長引けば、期待はすぐにバッシングへと変わり、大型契約も重圧になるだろう。

「秋山を迎えたときのレッズは、『イチローのような安打製造機』と期待した。一方の田中は、渡米1年目は黒田博樹氏がいてくれたこともあり、右肘の怪我で長期離脱しても温かい目で見てくれました」(同)

村上も“マー君ロード”を歩むのが理想だが、主砲を見送るヤクルトの低迷は長引きそうだ。

「週刊実話」10月17日号より