韓国芸能界の黒船「HYBE」が狙う紅白出場と日本レコード大賞

画像はAIで生成したイメージ
いまや世界的トレンドを生み出し、日本を完全に抜き去ったと言われているのがK-POPアーティストたちだ。

その中でも一際、脚光を集めているのが、韓国を代表する大手総合エンターテインメント企業HYBE(ハイブ)の躍進。世界的グループとなったBTSなどを筆頭に、多くの人気アーティストを擁している。

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「HYBEの勢いは止まらない。2020年には韓国取引所に上場し、一時は株式の時価総額が1兆円を超えたこともあった。日本の音楽業界が束になっても敵わない経済的規模」(民放キー局の音楽番組プロデューサー)

そんなHYBEの狙いは、日本レコード大賞を受賞することと、NHK紅白歌合戦への出場だ。

「韓国にとって日本市場はドル箱なんです。短時間で移動でき、文化も似ているため、マーケット戦略が立てやすい」(レコード会社幹部)

韓国でも、レコ大などの賞を日本で取ったと報じられると地元の受けがよくなるという。

「NHKに出演するだけで、ダウンロード数やコンサートの売り上げも爆増するんです」(同)

現地の芸能事情に詳しい別の関係者も、こう証言する。

「韓国は5000万人ほどの人口に対し、日本は1億2000万人。しかもHYBEは、お金をジャブジャブ使うコア層(13〜49歳)のハートを鷲掴みしていますからね」

日本のマスコミにも大判振る舞い

そのHYBEが現在、一推しなのが“TXT”ことTOMORROW X TOGETHER(トゥモロー・バイ・トゥギャザー)だ。

「数多くのアーティストを抱える中、“ポストBTS”と位置付け、売り出しています」(スポーツ紙記者)

HYBEは、効率よく所属アーティストを売り出すためにマネジメントはそれぞれ設立した所属事務所が行っている。

「ちなみにTXTはBTSも所属しているHYBE本流のBIGHIT MUSICがマネジメントをしています」(同)

事実、この数年、TXTへの日本メディアの進出は著しい。今夏だけでも『2024 FNS歌謡祭 夏』(フジテレビ系)、『THE MUSIC DAY 2024』(日本テレビ系)、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)、『音楽の日2024』(TBS系)、『NHK MUSIC EXPO 2024』(NHK)など、全局を制覇している。

スポーツ紙のデスクが言う。

「TXTは、つい最近も東京ドームをはじめ、4大ドームツアーを成功させた。チケットはすべて完売。何よりも驚いたのは、福岡ドームにスポーツ紙や雑誌、ネット媒体など100人近くを招待したことです」

しかも、バブル時代なみの大判振る舞いだったそうだ。

「往復はビジネスクラス。宿泊先も、食事付きの1泊5〜7万円はする外資系ホテルの部屋を押さえた。今のご時世、こんなことができるのはHYBEだけですよ。日本の音楽プロダクションは、ただただ恐れおののいてますよ」(同)

黒船襲来といったところか。

「週刊実話」10月10日号より