薬物事件に続き、またも不祥事発覚! 「金銭不正徴収」に揺れる日大は大丈夫か

日本大学のHPより
またもや、日本大学のスポーツ部で不祥事が発覚した。

重量挙部の幹部が、入学金や授業料の一部か全額が免除される「奨学生の部員」の保護者に虚偽の入学案内書や請求書を送り、納付金を騙し取っていたのである。

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「部の幹部」とは、指導者や世話役のOB会役員などのこと。つまり、学校が生徒からカツアゲをしていたわけだ。 

「10年も続けていたので、組織ぐるみの犯行も同然です。今春、虚偽案内書をもらった保護者が学校に相談し、発覚したと聞いています。学校側が調査したら、陸上競技部、スケート部でも同様の手口が見つかりました」(社会部記者)

大学側の発表によれば、被害者は48人。被害金額は過去10年間で合計3685万円に上るという。その騙し取った納付金は、奨学金を受け取れなかった他部員と山分けしたり、部の備品代などに充てられていたという。 

「幹部が私腹を肥やしていたとする情報もあれば、そこは違うとの証言も聞かれました。詳細が明らかになるのはこれからですが、大学側は被害者全員に遅延損害金もつけて弁済し、関与した幹部も厳罰に処すと発表しています」(同)

他の部でも続々と不適切な徴収が…

しかし、今回調査できたのは過去10年分だけ。11年以上前の調査はこれからで、被害者数はさらに増えるとみられている。奨学金を騙し取った行為は詐欺罪だ。アメフト部が犯した暴力的指導を思い出せば、虚偽請求だと分かっていても、怖くて断われなかった可能性もある。相談があってからの大学の対応は確かに早かったが…。

「アメフト部の合宿所から違法薬物が見つかったときも、『警察への届け出が遅い』と非難されました。今回、被害総額が分かったのは9月18日。この時点ではまだ警察には相談していないそうです」(同)

ちなみに、重量挙部の不祥事発覚を受けて大学側が調査を行ったところ、陸上部で10年間に25人、スケート部でも7年間に29人が不適切な徴収の被害にあっていたことが明らかになったという。

悪質タックル事件、違法薬物、暴力的指導、付属病院建て替えの不正受注、元理事長による脱税、そして、今回の奨学金詐欺。いったい何度目の不祥事?

「週刊実話」10月10日号より