マネーロンダリング事件の主要メンバー続々逮捕 4000以上の口座に入金600億円

画像はAIで生成したイメージ
架空の会社名義で口座を作り、犯罪収益をマネーロンダリング(資金洗浄)するグループのメンバーが新たに逮捕された。

組織犯罪処罰法違反の疑いなどで逮捕されたのは、資金洗浄グループ『リバトン』のナンバー3・池田隆雅容疑者(38)。池田容疑者は今年4月に海外へ出国したとみられ、大阪府警が公開手配していたが9月2日、シンガポール発の便で大阪空港に帰国したところを逮捕された。

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グループの主犯格とみられる石川宗太郎容疑者(35)と山田浩輔容疑者(39)はすでに逮捕されている。グループは2021〜23年、ペーパーカンパニー設立後に口座を開設し、投資詐欺などで得た収益を含む約560万円を別の口座に送金して、資金洗浄した疑いが持たれている。

グループのメンバー8社を統括する法人『リバトン』(富山市)の名称が石川容疑者の名字が由来であることから、同容疑者がグループのリーダー格とみられる。

オンラインカジノで1万人から49億円を集金した事件も

さらに、主要メンバーの1人である川崎博之容疑者(37)も、8月末に逃亡先のフィリピンで拘束されている。

グループが管理する4000以上の口座に少なくとも600億円が入金されていた。

大阪府警は逮捕した容疑者から詳しく事情を聞くとともに、海外に逃亡しているとみられる、主要メンバーの伊藤真也容疑者(37)についても公開手配して行方を追っていたが、9日に逃亡先のフィリピンで拘束され、入国管理局の施設に収容。今後、日本へ送還される見通しのようだ。

「『リバトン』事件の発覚で、大阪府警は6月、金融機関に同グループの管理下にあると思われる約1300の口座を凍結するよう要請した。また、9月12日には海外に拠点を置くオンラインカジノの賭け金を不正に集めたとして、決済代行会社の代表を務める、韓由紀子(41)ら3人が、組織犯罪処罰法違反の疑いで逮捕されている。3人は国内からの利用が違法な海外運営のオンラインカジノを使い、2022年3月〜23年6月の間に延べ約1万人から約49億8000万円もの賭け金を集金。この金の一部を正当な業務取引をしているように装って運営元に渡し、マネーロンダリング(資金洗浄)し、荒稼ぎしていた疑いが持たれているのです」(社会部記者)

これらの摘発が、社会全体でマネーロンダリング撲滅を加速させるきっかけになればいいのだが…。