中日・立浪和義監督と日ハム・新庄剛志監督“2年連続最下位”でも評価が真逆のワケ ファン&解説者が指摘するBIG BOSSのスゴさ

新庄剛志 (C)週刊実話Web
プロ野球・北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督が、野球ファンからの評価を180度変える活躍を見せている。

新庄監督の就任は2022年シーズン。登録名をBIG BOSSにするなど、現役時代さながらのパフォーマンスで盛り上げたが、初年度はシーズン最下位という苦い結果に終わった。

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翌シーズンも最下位で、野球ファンからは「パフォーマンスばかり」「まともな采配ができていない」など、散々な評価を浴び続けた。 

ところが、徐々にその評価は変わり始め、むしろ今シーズンに入ってからは野球ファンをうならせているのだ。

「9月14日の試合終了時点で日本ハムの順位は、3位に4ゲーム差をつけた2位。今年はソフトバンクが独走している中での2位で、例年なら優勝してもおかしくない成績です。しかも若手の育成もきちんと行っており、才能を期待されるも長年くすぶっていた清宮幸太郎、万波中正、交流戦MVPの水谷瞬、キャッチャーながら走攻守揃った田宮裕涼ら、才能を続々と開花させている」(スポーツ紙記者) 

一方で相変わらず野球ファンから酷評されているのが、新庄監督と同じく2022年シーズンから中日ドラゴンズの監督を務めている立浪和義だ。 

立浪中日は新庄日ハムと同じく、初年度・翌年度と連続最下位に沈んでいる。しかし、今年の順位を見ると、両者の明暗ははっきりと分かれているのだ。「14日時点の中日はセ・リーグ5位ですが、最下位ヤクルトとのゲーム差は0.5しかなく、3年連続最下位もあり得る。根尾昴、石川昴也といった若手も伸び悩んでおり、昨年には前オフにアリエル・マルティネスら控え捕手を自由契約にしながら、正捕手・木下拓哉の故障で宇佐見真吾捕手を緊急トレードで獲得するなど、行き当たりばったりの補強も目立っています」(同) 

解説者も苦言を呈する立浪監督の体質

立浪監督は当初から野球ファンのネタにされていたが、チームを浮上させられない采配や、ベンチのゴミ箱を蹴飛ばして選手を威圧する姿、食堂の米飯を禁止したという「米騒動」エピソードなど、グラウンド内外の迷走が揶揄され続けている。 

ファンは両監督を比較しているが、《新庄は「監督のおかげ」ってエピソード出てくるのがすごい》《宇佐美のトレードはシンプルに無能》《立浪は新庄の爪の垢を煎じて飲め》《新庄はモチベーターとして有能》《戦力だけなら3位なのに立浪がやらかしてる》など、どちらが評価されているかは一目瞭然だ。 

さらに、この両者の明暗は、勝ち星でも如実に示されている。「2022年、立浪監督初年度の中日は借金9、新庄監督初年度の日ハムは借金22で共に最下位。翌年も中日が借金26、日ハムが借金22と沈んでいましたが、今年は中日が借金15に対し、日ハムは貯金15と真逆の成績ですよ(14日時点)」(野球ライター) 

野球評論家も、境遇が似ていながらはっきり差がついたとの認識を示している。

「DeNAの前身、大洋ホエールズなどで活躍した高木豊氏です。高木氏は6月、YouTubeで立浪監督を『まずね、選手を信じるってことだよ。信頼関係が成り立たないと仕事にならない』『疑いながら、認めないながらやってる雰囲気って絶対良くない』と評しています。立浪監督は、3年天皇・2年平民・1年奴隷という言葉すらあるPL学園の出身ですから、恐怖政治で選手を萎縮させているんですよ」(同) 

一方、新庄監督には対照的な評価を下している。 

「動画では新庄監督に『(選手を)試し続けて』『(外野手の)万波に内野までやらせた』『複数ポジションをやらすには意味があって、相手の精神状態、守ってる状態が分かってるからお互いに助け合える』など、奇抜な采配がチームワーク向上につながったと評価している。例えるなら、中日はパワハラの横行で社員が萎縮するブラック企業、日ハムは風通しのいいベンチャーといったところでしょう」(同) 

新庄監督は今年6月、中日との交流戦で立浪監督とハイタッチを交わし、3日後にはインスタグラムのストーリーズを更新。 

「タイガースに外野手として入団し ある日立浪さんのショートでのプレーを見た瞬間 カッコいい 凄い」「次の日に2軍の監督にショートをさせて下さいとお願い」「これも立浪監督のお陰です 感謝します」などと立浪監督に憧れていたことを明かしていた。 

ただ、監督としては、憧れの存在をすでに超えたといえるだろう。