『西園寺さんは家事をしない』津田健次郎の“令和版”当て馬が大好評 主人公にフラれるだけの役柄とは大違い「どこまでいい人なんだ」

松本若菜 (C)週刊実話Web
火曜10時ドラマ『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)で、声優で俳優の津田健次郎が演じるカズト横井が “新しいタイプの当て馬”だと話題になっている。

ドラマの原作は、ひうらさとる氏の同名コミック。仕事はバリバリやる! 家事は一切しない!をモットーにしている主人公・西園寺さん(松本若菜)が、年下のシングルファーザー・楠見俊直(SixTONES松村北斗)と娘・ルカ(倉田瑛茉)との“偽家族”生活を通じて「幸せとは? 家族とは?」を考える。

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横井は西園寺さんに思いを寄せる男性で、いわば当て馬のポジションだ。子供に大人気の料理系YouTuberとして活躍し、経済的にも精神的にも余裕十分。西園寺さんから“本彼氏”として偽家族の一員にならないか、というトンデモ提案でさえ快く受け入れた。 

しかし、9月3日放送の第9話では西園寺さんから「楠見のことが好きだから」という理由で別れることになった。 

そして、9月10日放送の第10話では西園寺さんに対して「僕はもう本彼氏ではありません。ですが、偽家族の一員になりたい気持ちがまだあります」と未練を断ち切れない様子を見せた。 

「当て馬史上こんな愛された人いない」 

「ルカも横井によく懐いており、一緒にクッキーを作ったり遊びにでかけたりと、楠見や西園寺さんとは異なった絆を築いています。ルカにとっても、親以外に頼れる大人は必要。横井は楠見の恋のライバルである反面、ルカのサードプレイスとして機能しているんです。主人公にフラれて散っていく、そこらへんの当て馬とは一味違いますね」(ドラマライター) 

恋愛面だけでなく、横井は人間としての懐の深さを見せる。 

それは自分が西園寺さんと交際するために楠見を貶めようなどは考えず、ひたすら西園寺さんにアピールする真摯な姿勢からも伝わる。誰も傷つけないその姿勢は、まさに令和にぴったりかもしれない。 

そんな横井に対し、視聴者からは《当て馬史上こんな愛された人いないよね?》《歴代の当て馬となんか違う。拡大偽家族の一員でよくて、そうあってくれと思っちゃう》《横井さん、あなたはどこまでいい人なんだぁ〜!》などと、頭を抱える声が多くあがっている。 

「今期の月9『海のはじまり』(フジテレビ系)も『西園寺さん』と同じシングルファーザーものですが、Xのフォロワー数を比較すると22.1万人と10.2万人とダブルスコアをつけて『西園寺さん』が負けています。視聴率も毎話1~2%の差で負けていますが、内容的には拮抗、むしろ重々しい問題をポップに提示・昇華している点で作品としてのクオリティーは『西園寺さん』の方が高い。月9の影に隠れて、世間的に過小評価されていると思います」(同) 

ただの当て馬で終わらない横井の存在は、火曜10時枠に新たな風を吹かせている。