体重10キロ減の横綱照ノ富士が大ピンチ!「糖尿病」と「膝爆弾」2つの限界

両国国技館 (C)週刊実話Web
実りの秋の到来を告げる大相撲秋場所が9月8日から東京・両国国技館で始まった。

関脇大の里(24)の大関取り、大関琴桜(26)の初優勝など見どころは多いが、その中に先場所の覇者・横綱照ノ富士(32)の姿はない。

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優勝しては休むのが、このところのパターン。驚くのはその休場数の多さだ。

これが通算22度目の休場で、横綱になってからだけでも在位19場所で11度目。なんと、半分以上を休んでいることになるのである。

「それでも関係者の間から『もういい。辞めろ』という辛辣な声が聞こえてこないのは1人横綱で、体調が良くなくても巡業や協会の行事などにはキチンと顔を出すなど真面目だからです」(大相撲担当記者)

横綱審議委員会の都倉俊一委員(作曲家)も、「出場してくれば(先場所のように)優勝しますから。そういう意味では歴史に残る横綱」と高く評価している。

「体にもぶつぶつが…」

しかし、今回はいつもと様子が違うようだ。

師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は、休場を表明する2日前にこう話していた。

「(体調は)見たら分かるでしょう。(膝だけではなく)内臓とかも調子が悪い。体にもぶつぶつがいっぱいできている」

さらに、初日の2日前には次のように休場理由を明かしたのだ。

「調整が間に合わなかったと横綱から報告を受けた。夏巡業中に膝を痛めたのが一番大きな理由です。血糖値も上がって、体重も10キロ以上落ちていますから」

事態が深刻なのは、夏巡業の序盤を休場したり、8月29日の横審の稽古総見にも姿を見せなかったことからもうかがえる。

師匠は「秋巡業からの復帰を目指す。汗を流せるようになれば血糖値も下がってくる。膝が良くなれば、自分のやりたいこともやれるようになりますから」と楽観視しているが、協会関係者はこう危機感を募らせている。

「先場所の優勝が奇跡なほど、膝はもう限界。体重を元に戻せばまた血糖値が上がり、糖尿病が悪化する。こちらのコントロールも限界です」

照ノ富士は本当に再起できるのか。