小山田圭吾はなぜ炎上したのか? 20時間超のインタビューや関係者への取材でわかった“嘘”
                     2024.09.17
                    エンタメ
                  
  ◆『小山田圭吾 炎上の「噓」 東京五輪騒動の知られざる真相』文藝春秋/1500円(本体価格)
――中原さんは、小山田圭吾氏のいじめ問題が再燃した際、どのような印象を持ちましたか?
中原「小山田氏のインタビューが掲載された雑誌にあった、『全裸でグルグル巻にしてウンコ食わせてバックドロップして…』というキャッチが踊る記事を読んだときに、これは完全に『アウト』だと思いました。そして、障害者をターゲットにして陰湿なイジメをしていたミュージシャンって、いったいどんな『悪人』なんだろうと逆に興味を覚えました」
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――インタビューは20時間を超えたそうですね。実際に小山田氏と会ってみて、どんな印象を受けましたか?
中原「『小山田です。マスクはないほうがいいでしょうか』、それが最初に発した言葉でした。こちらの質問に対して、マネジャーや弁護士の助けを借りることなく、自分の言葉で話していましたね。あまりにも正直に話してくれるので、取材をしている私の方がヒヤヒヤしたほどです。取材慣れしているのか、律義な人物か、単に無防備な天然キャラなのか。つかみどころがない、というのが第一印象でした」
友達想いの性格が仇
――東京五輪の音楽について、小山田氏はどのように関わっていたのでしょうか?
中原「五輪を利用して名を成してやろうとか、そういう野心や下心は皆無でした。単純に仕事仲間が困っていたので、その手助けになるならと引き受けた。それが実態でした。何しろ小山田氏は、五輪はもとよりスポーツ全般に興味がなかったのです。今回は友達想いという彼の性格が、完全に仇になってしまいましたね。あの仕事を引き受けていなかったら、今回の炎上事件は起きていなかったでしょう」
――小山田氏がいじめについて言及した『ロッキング・オン・ジャパン』は1994年発売です。なぜ小山田氏は、これまできちんと否定してこなかったと思われますか?
中原「関係者への取材を通じて、記事には多くの『嘘』があることが分かってきました。発売直後、インタビュアーの山崎洋一郎氏が記事の内容に不満を漏らしていますが、訂正要求まではしていないんです。
この記事は、本人にとって喉に刺さったトゲのようなものでした。恐れもあったのでしょう。まさか四半世紀以上経って、炎上という形で火の粉が降りかかるとは思っていなかったのでしょうね。訂正する機会は何度もありました。それでも訂正できなかったのは、痛恨の極みだったと思います」
聞き手/程原ケン
中原一歩(なかはら・いっぽ)
ノンフィクションライター。1977年佐賀県生まれ。著書に『最後の職人 池波正太郎が愛した近藤文夫』(講談社)、『小林カツ代伝 私が死んでもレシピは残る』(文春文庫)、『マグロの最高峰』(NHK出版新書)など多数。
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