6月は、加賀藩の藩祖、前田利家が金沢城に初めて入場した月であり、それに合わせて行われる『百万石賞』(6月15日・2100メートル)は、金沢競馬上半期古馬最強馬決定戦。金沢競馬の大切な根幹レースの1つだ。そこにつながるトライアル重賞として昨年新設された『利家盃』(2000メートル)が、5月16日に開催される。
第1回だった昨年の利家盃から百万石賞へは、10頭中8頭が参戦。1着サノサマー(百万石賞4着)、2着ティモシーブルー(同3着)、3着トウショウデュエル(同2着)、4着サウスアメリカン(同1着)、5着ファストフラッシュ(同5着)というように、利家盃と百万石賞の5着までが同じメンバーという結果に終わっており、最も重要なステップレースという位置づけは揺るがない。
小回りのコーナーを6回通るため、道中の位置取りが重要で騎手の技量も結果に大きく響いてくる。6月の大一番をにらんでの重要な一戦。経験豊かなトップホースたちの熱戦に期待しよう。
『帝王賞』に向けた重要な前哨戦
さて、大井競馬では南関東の古馬チャンピオンを決定する定量戦『第66回大井記念』(S1・2000メートル)が同じく5月16日に行われる。6月に開催される『帝王賞』の重要な前哨戦として位置づけられている。大井記念優勝馬のうち2003年のネームヴァリューが帝王賞を制覇。1997年のアブクマポーロは同2着、08年のコウエイノホシは同3着と成績を残し、01年に大井記念6着だったマキバスナイパーが、帝王賞を優勝したこともある。
18年からトライアルのブリリアントCが重賞に格上げされたが、準重賞時代から結びつきは非常に強い。過去10年の大井記念優勝馬の前走は、10頭中7頭がブリリアントC。昨年は、5頭出走して1~5着を独占した。約1カ月前に同じ大井の舞台で行われるだけに、絶好のステップレースになるのだろう。
今年は、中央競馬未勝利から南関東に転厩しC2クラスからコツコツと勝ち星を積み重ねてきたフィアットルクスが、ブリリアントCで重賞初挑戦初制覇を決めた。大井記念では実績馬を相手にどのような競馬を見せるのか、注目したい。
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