“地面師”たちのターゲットは高齢者 今なお暗躍する取り込み詐欺や地面師グループ

綾野剛 (C)週刊実話Web
他人が所有する架空の土地の所有者になりすまし、大金を騙し取る詐欺集団「地面師」の実態を描いた配信ドラマ『地面師たち』にハマる人が続出している。日本ではNetflix週間ランキング1位を独走し、海外でも人気を博している。

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原作は小説『地面師たち』(新庄耕著、集英社文庫)で、都心の寺院が所有する不動産をめぐり大手デベロッパーを相手に巨額詐欺を仕掛けるストーリー。ドラマの主人公の地面師は綾野剛、大物地面師でリーダー役は豊川悦司、騙され役の大手デベロッパー担当者は山本耕史が演じている。

地面師による不動産詐欺は数十年前からある詐欺の手法で、「詐欺を計画するリーダー」の下、「不動産ブローカー」「なりすまし役」「道具屋(書類偽造屋)」「マネーロンダリング役」などに分業化されている。

腕利きの道具屋にかかれば、ICチップを埋め込んだ偽造パスポートや免許証なども作れるというから驚きだ。

高齢者所有の土地がターゲットに… 

2017年、積水ハウスが東京都品川区五反田の土地をめぐり55億5900万円を騙し取られた巨額詐欺事件が発覚、再びその手口が注目されるようになった。

「積水ハウスが騙された土地は不動産業者の間でも“売り出されない土地”として有名でしたが、偽造された公正証書などを鵜呑みにした挙げ句、社長案件として支払いの前倒しまで行った珍事件でした」(全国紙記者)

積水ハウスの告訴により、2018年に警視庁が複数名の地面師グループを逮捕したが、詐取した55億円の行方はいまだ不明のまま。

「詐欺師の中でも若手は振り込め詐欺が主流。年齢が上になるほど取り込み詐欺や地面師グループとして活動している」(警察関係者)

家族と離れて暮らす高齢者所有の土地が舞台となるケースも多いというが、独居老人が増え続けている現代では、今後も「地面師」の暗躍が続きそうだ。