“ふりむけばヨコハマ”岡田阪神「大リストラ計画」の全貌

阪神甲子園球場 (C)週刊実話Web
阪神が、本拠地・甲子園球場を高校球児に明け渡す「8月の長期ロード」は、9勝13敗1分け。特に、最後の1節である4位DeNAに連敗したのは痛い。

長期ロードの最後の試合(8月28日)後に、阪神・岡田彰布監督(66)が、こう吐き捨てた。

「オレが一人カリカリ怒ってるだけやんか。あとは何もないわ」

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9月4日時点で首位広島とのゲーム差は「3.5」だが、4位DeNAとのゲーム差も「1.5」まで縮まっており、このまま行けば、クライマックスシリーズ進出も危うくなってきた。

「岡田監督が、『オレ一人が』と怒る気持ちも分かります。28日の試合前、単調な力勝負に出て失敗していた石井大智や桐敷拓馬のもとに自ら歩み寄り、配球の助言をしていました。野手陣にも『ちょっとだけ』と言いながら、1時間もお説教をしていましたね」(在阪記者)

和田豊二軍監督の存在感

選手側に危機意識がないのか、それとも、岡田監督の情熱が空回りしているのか。

「岡田監督が虎将就任の会見を行ったのは、2022年10月16日。守備を重視した構想も打ち明けていましたが、その契約任期は言及がありませんでした」(スポーツライター)

一部メディアだけが「2年」と記したが、岡田監督は優勝経験も持つ名将であり、チーム再建を託すには短すぎる感もあった。

「以後、岡田監督の任期に関しては“アンタッチャブルな雰囲気”もあったので、触れられてこなかった」(同)

2年報道が本当なら、激動のオフにもなりかねないが…。

「ノイジー、ミエセスの両外国人野手は退団で間違いないでしょう。余剰人員となっている30歳前後の野手と投手は放出要員となり、一部コーチの入れ替えもささやかれています」(前出・在阪記者)

リーグワーストの守備率とチーム打率の改善に向けた刷新となる。

「交流戦が終了した頃、和田豊二軍監督(62)が打撃担当で一軍に配置換えされるとの話も聞かれた。実現しなかったが、藤川球児氏ら次世代への繋ぎ役として存在感を増している印象です」(前出・スポーツライター)

この守備率でAクラスが保たれているのは、経験豊富な岡田監督のおかげでもあるが、“ふりむけばヨコハマ”の危機を脱出しなければ、トラのオフは大粛清となるだろう。