『西園寺さんは家事をしない』と『海のはじまり』で明暗クッキリ? シングルファーザーを描く2作品の決定的な違い

松本若菜 (C)週刊実話Web
9月3日に放送された火曜10時ドラマ『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)第9話で、月9ドラマ『海のはじまり』(フジテレビ系)へのアンチテーゼとも言うべきセリフが飛び出し、視聴者の注目を大きく集めた。

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『西園寺さんは家事をしない』の原作は、ひうらさとる氏の同名コミック。仕事はバリバリやる! 家事は一切しない!をモットーにしている主人公・西園寺さん(松本若菜)が、年下のシングルファーザー・楠見俊直(SixTONES松村北斗)と娘との“偽家族”生活を通じて「幸せとは? 家族とは?」を考える。 

楠見は1年前に妻・瑠衣(松井愛莉)を亡くして以降、シングルファーザー。西園寺さんとの会話で事あるごとに瑠衣を話題にしてしまうため、楠見は「退屈ですよね」と謝罪する。 

すると西園寺さんは「そんなことないよ」と否定したうえ「結局は楠見くんの話じゃない? 楠見くんの中の瑠衣さんの話でしょ。じゃやっぱ楠見くんの話だよ」と朗らかな笑顔を見せる。彼女の器の大きさが伝わるシーンとなった。 

しかし9月2日に放送された『海のはじまり』は、『西園寺さんは家事をしない』とは真逆のような展開だった。 

西園寺さんと弥生の“考え方の違い”が明確に 

『海のはじまり』第9話では、シングルファーザーの主人公・月岡夏(Snow Man目黒蓮)が、現在の恋人・弥生(有村架純)から「月岡君と2人でいたかった」と別れを切り出されている。 

「弥生の言い分は、自分と夏、夏の娘・海(泉谷星奈)の3人ですごしていても、亡くなった夏の元カノで海の母親・水季(古川琴音)を含め、“いつも4人でいる気分だった”とのこと。『西園寺さんは家事をしない』も『海のはじまり』も“亡くなった女性”の存在をどう扱うかが、物語のキモになっています」(ドラマライター) 

亡き元カノへの嫉妬心から夏との別れを決断した弥生と、亡き妻の存在も含めて楠見だと包容した西園寺さんで、相手への対応は180度違う。 

2作品を視聴するドラマファンからは《弥生も「水季の事を好きな夏と海ちゃんの話」って思えたら楽だったのにね》《西園寺さんの精神が弥生さんにあったら幸せになれたのかな》《この考え方を弥生さんに教えてあげたい…! 西園寺さんと弥生さん、出会ってほしい》などの反響が見受けられる。 

西園寺さんは38歳、弥生は30歳という設定。同じ30代とはいえ、この8歳差は人間の成熟度に大きく関係するのかもしれない。