『24時間テレビ』の裏で101年目の関東大震災追悼式典 ヘイト団体VS反ヘイト団体で怒号飛び交う昨年から激変 今年も追悼文なしの小池知事に参加者から疑問の声

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9月1日、夏の風物詩『24時間テレビ47愛は地球を救うのか?』(日本テレビ系)が生放送された東京・両国国技館そばの都立横網町公園で、もうひとつの恒例行事が行われた。1923年に発生した関東大震災の追悼式典だ。

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公園は震災後に多くの人が避難に詰めかけた結果、火災旋風の発生で3万8千人が犠牲になった悲劇の地だ。翌1924年からは震災発生日の9月1日に慰霊式典が行われ、秋篠宮夫妻など皇族も例年出席している。
都立横網町公園内の東京都慰霊堂 (C)週刊実話Web
本来なら静かに犠牲者を悼む日だが、100年の節目であった2023年、現場は物々しい雰囲気に包まれた。東京都から集会での発言がヘイトスピーチ認定された『日本女性の会 そよ風』と、反ヘイト団体が衝突したのだ。
厳戒態勢だった昨年 (C)週刊実話Web
「そよ風」は園内に建てられた慰霊碑のすぐ裏で、毎年「真実の慰霊祭」を開催している保守系の市民団体。関東大震災での流言(デマ)によって発生した朝鮮人虐殺の歴史を否定し、「6000人虐殺の濡れ衣を晴らす」「日本人がヘイトされている」などと主張している。

2019年には「犯人は不逞朝鮮人」などの発言が、人権尊重の理念の実現を目指す条例に基づいて都からヘイトスピーチ認定を受けた。

2023年の集会でも、「朝鮮帰れ」などの発言が同じく都からヘイトスピーチ認定を受けている。当時、公園の周辺には警察車両が多数駆け付け、大量の警官が配置されていた。参加者が振り返る。
100周年の昨年はさらに多くの警察車両が並んでいた (C)週刊実話Web
「『そよ風』の『真実の慰霊祭』開催を阻止しようと、反ヘイト団体が慰霊碑近くで座り込みを行うなど、対抗しました。これに『そよ風』側も拡声器で応戦し、反ヘイト団体が抗議のスケッチブックや『レイシスト帰れ』コールを上げるなど、現場は騒然。互いにボルテージが上がって怒号が飛び交い、一部は衝突して警察に連行されました」(昨年の参加者) 

この大荒れだった100年から1年。101年目の今回は、昨年とは比較にならないほど穏やかだった。