「南京大虐殺を忘れるな!」元NHK中国人スタッフが帰国 以前にも増して高まる日中関係の緊張感

NHK (C)週刊実話Web
東京・九段の靖国神社で8月19日、石柱に中国語とみられる落書きが見つかった。

さらに、このニュースを伝えたNHKの国際放送のラジオでは、中国籍の外部スタッフが中国語に翻訳して報道する際、原稿にはない「尖閣諸島は中国の領土」「南京大虐殺を忘れるな。慰安婦を忘れるな」などと発言していた。

【関連】中川安奈アナに「契約金3000万円」を提示! 大手芸能プロが獲得に本気を出す“NHKの峰不二子” ほか

靖国神社の落書きは、石柱や台座など6カ所に黒いインクで「トイレ」を意味する「厠所」や「軍国主義」などの文字が書かれていた。事件後には、中国籍とみられる男が落書きの画像を中国のSNSに投稿していたことも分かっている。

「靖国神社では5月にも中国籍の男3人による落書き事件が起きたばかりでした。警視庁は7月にこのうちの1人を逮捕したのですが、実行犯2人は犯行直後に中国に戻り、その1人は中国のSNSに動画を投稿して自慢していました。中国国内では犯行に批判はあるものの、一部で英雄視されています。今回の落書きも模倣犯だとみられています」(大手紙社会部)

「慰安婦、731部隊を忘れるな」

19日に放送したNHKの短波ラジオと衛星ラジオの国際放送、ラジオ第2の中国語ニュース内での40代中国籍男性スタッフによる問題発言は約20秒にわたった。 

沖縄県の尖閣諸島について、中国語で「釣魚島と付属の島は古来から中国の領土です。NHKの歴史修正主義とプロフェッショナルではない業務に抗議します」と訴え、さらに英語で「南京大虐殺を忘れるな。慰安婦を忘れるな。彼女らは戦時の性奴隷だった。731部隊を忘れるな」と話したという。

 「深刻なのは、NHKの国際放送は日本の情報や政府の見解を海外に発信することが目的で、年間約36億円もの交付金を支払っていることです。日本国民の税金が投じられた公共放送で、中国のプロパガンダまがいの放言を易々と許した。日本政府は赤っ恥をかかされた形です」(同)

22日、NHKの稲葉延雄会長らは自民党本部で事の経緯を説明し謝罪。NHKとの契約を解除された中国籍スタッフは、すでに中国へ帰国しているという。

NHKは28日、中国籍スタッフとみられる人物が、過去に香港の中国系メディアへ出演していたと発表している。26日には中国軍機が日本領空を一時侵犯したばかり。日中関係の緊張感が、以前にも増して高まっている。