「新庄劇場」主役は清宮幸太郎!“脚本家”変更が功を奏した?

新庄剛志 (C)週刊実話Web
新庄ファイターズが、ペナントレース後半戦6カードで12勝4敗2分けと大きく勝ち越し、ついに2位まで上がって来た。

8月の成績は、6連勝を含む15勝7敗(26日時点)。23日からの首位ソフトバンクとの3連戦も2勝1敗で勝ち越した。

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「優勝は、大型戦力を誇るソフトバンクでほぼ決まりそうですが、クライマックスシリーズでひっくり返るかもしれません。何を仕掛けてくるか分からない『新庄劇場』は、今もなお健在です」(スポーツライター・飯山満氏) 

その主役は、4番・清宮幸太郎(25)だろう。 

キャンプイン直前の怪我で出遅れたが、夏場になって覚醒。7月の月間打率は3割8分3厘、8月に入ってもその勢いは止まらず、21試合で本塁打5、打点20と荒稼ぎしている。 

「故障明けから一軍に戻ってきた頃は主に代打での出場でしたが、起用法が独特なんです。清宮は左打ちなのに、左投手が投げているときに代打起用されたこともありました。それでも打っちゃうんですから」(スポーツ紙記者) 

そんな奇抜な采配がはまったとき、新庄剛志監督(52)は判で押したようにこう言う。 

「相手投手の投げるボールのスピード、代打待機している選手のスイング軌道、速度を合わせて考えて」

この独特の感性が新庄劇場の面白さであり、醍醐味でもあるのだ。 

新庄劇場の“脚本家”が代わった! 

 しかし、シーズン3を迎えた今季の新庄劇場は、ますます手がつけられなくなってきた。“脚本家”が代わったからである。 
8月10日の埼玉西武戦でのこと。試合終盤の打線爆発で逆転勝利を収めると、新庄監督は上機嫌でこう言った。 

「投手継投? 集中打? 采配は八木(裕)コーチ、継投は建山(義紀)コーチがしてくれたんで、ボクは何もしてましぇ~ん」 

今季の新庄監督は、ブルペン担当コーチや三塁コーチャーも変更してきた。 

しかし、それはまた元に戻しており、そのワケについて「ウチは皆で強くならないといけないチーム。采配を見ながら答え合わせをして」と説明していた。 

「過去2年の新庄采配は直感、ヒラメキも多かったんです。その的中率が高かったのも事実ですが、感性がベースだから再現性がありませんでした。『答え合わせ』で、新庄采配に基礎ができつつある」(飯山氏) 

清宮の成長も大きい。主役を張れるオトコがようやく一人前になったのだ。 

新庄采配がCSでソフトバンクを粉砕するかもしれない。