「『子連れさま』が炎上する世の中で子育てする勇気はありません」SNS依存でメンタル崩壊した30代の元“ツイ廃”女性~生活や人生を脅かすネット恐怖症(5)~

画像はAIで生成したイメージ
やす子のポスト(Xへの投稿)に対する不適切発言で、個性派タレントのフワちゃんが芸能活動を休止しているが、最近は有名人に限らずSNSでの言動が炎上するケースが少なくない。

「バイトテロ」や「バカッター」などと揶揄される不適切動画などはその最たるものであるが、露出多めのコスチュームでUSJに出かけた若い女性の投稿が「下着ユニバ」と顰蹙を買ったことは記憶に新しい。

また、最近では「見知らぬ女性が突然生理になって困っていたら、自分が持っていたナプキンを渡すかどうか」という議論で「渡さない」と明言した女性らが人格を否定されている。

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「備忘録代わりに日常を投稿しているだけなのに『承認欲求のかたまり』とか言われる」「子育ての苦労を愚痴っただけなのに『母親失格』よばわりされた」

など、SNSでは匿名のユーザーから悪意を向けられることも少なくない。そういったSNSの特性をきっかけにメンタルに支障を来してしまった女性がいる。その1人が小西百合子さん(仮名34歳)だ。

「SNSを始めたのは22歳の時です。入社したばかりの会社でフェイスブックが盛んだったので影響を受けた感じですね。同僚のプライベートの様子を知ることができたり、疎遠になっていた友人と繋がったりして楽しかったし、情報収集もできて当時はすごく有意義な使い方をしていたと思います」

そう話す小西さんは、10年ほど前に(旧)ツイッターを始めてから生活に異変が起きるようになったという。

「いわゆる『ツイ廃』というヤツです。一度ツイッターを開くと何時間でも見ちゃうんです。他人のつぶやきや世の中の出来事や流行などに敏感に反応するようになりました」