高級コロンより加齢臭に欲情…東京・新宿の売れっ子“ファザコンキャバ嬢”の交際相手は25歳以上がお約束

「さえないオヤジがオスになる瞬間がエモい!」

我が道を行くユナは、店がVIPに対してひそかに行っていた「枕営業」にも一切応じなかったという。

「強制されそうになったら『警察に行きますけど?』って脅してました。繰り返しになりますけど、私マジでお金持ってるイケオジとか興味ないんです。そういう相手に営業する気もない。その代わり、好みのタイプのお客には徹底的にサービスしちゃいますね」

その言葉通り、ユナは気に入ったお客には自腹を切って酒を飲ませ、同伴やアフターに出かけた。店にはナイショで店外デートにも応じていたという。

「営業じゃ枕はやらないけど、好きになった相手とは普通にホテルに行ってました。高級なコロンよりも加齢臭の方がそそりますね。自信なさげでさえないオヤジがベッドでオスになる瞬間とかめっちゃエモいですよ! 身体を洗ってもらったり、お姫様抱っこされるとパパのこと思い出します。スキンシップを通じて娘気分は味わえるし、女としても満たされるから最高ですよ。『ホテル代を作るために1週間昼飯抜いてた』とか聞くと、めっちゃ愛を感じて嬉しくなります」

「25歳以上年上としか付き合ったことがない」というユナ。最大の年齢差は「45歳」だという。

「お店の送迎ドライバーさんでした。私が20歳で向うは65歳。ドライバー以外にもアルバイトを掛け持ちしてた人で、時間もお金もなかったから、送迎のついでにドライブして車の中でするのがデートみたいなもんでしたね。脳梗塞やってドライバーを辞めてからは会ってないですけど、良い思い出です」

ユナは気が向いた時は出会い系アプリで相手を探すこともあるそうで、「『イケオジ興味ありません。普通のオジサンに癒されたい』のメッセージを見つけたら私かも知れないですよ」と話していたほどだった。

取材・文/清水芽々

清水芽々(しみず・めめ)

1965年生まれ。埼玉県出身。埼玉大学卒。17歳の時に「女子高生ライター」として執筆活動を始める。現在は「ノンフィクションライター」として、主に男女関係や家族間のトラブル、女性が抱える闇、高齢者問題などと向き合っている。『壮絶ルポ 狙われるシングルマザー』(週刊文春に掲載)など、多くのメディアに寄稿。著書に『有名進学塾もない片田舎で子どもを東大生に育てた母親のシンプルな日常』など。一男三女の母。