『新宿野戦病院』京アニ放火事件をオマージュか 爆発物を抱えた男が巻き起こした大火災に「青葉被告がよぎった」

小池栄子 (C)週刊実話Web
8月21日に放送された小池栄子の主演ドラマ『新宿野戦病院』(フジテレビ系)で、2019年に起きた「京都アニメーション放火殺人事件」を模する事件が描かれた。

ドラマは新宿・歌舞伎町にある『聖まごころ病院』を舞台に、ホストやキャバ嬢、ホームレス、トー横キッズなどの患者を通して、命の価値を訴える救急医療エンターテインメント。クドカンこと宮藤官九郎氏が完全オリジナル脚本を手掛けている。

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今回は、歌舞伎町にあるコンセプトカフェで大規模な火災が発生。被害者は50人以上で、犯人と見られる男性も火傷を負った状態で搬送されてくる。犯人の動機は、お気に入りのコンカフェ嬢から邪険に扱われたことによる逆恨みだと推察された。 

「京アニ事件で逮捕された青葉真司被告の動機は、自身の小説を落選させた上にアイデアの盗用を続けて利益を得ていると、京アニを逆恨みしたこと。36人が死亡、32人が重軽傷を負うという平成以降で最も多くの犠牲者を出した大惨事で、いまだ人々の心痛は計り知れません」(芸能ライター) 

「爆破のくだりから笑えなくなった」 

ドラマでは、犯人の治療にあたろうとする主人公・ヨウコ(小池)に、周囲の人からは「そんなやつ助けなくていいよ」「死刑だろ、そう考えても」との怒号が飛ぶ。 

これにヨウコは「I’m a doctor.被害者じゃろうが、加害者じゃろうが、人殺しじゃろうが、ぜってぇ殺さん!」と言い返し、治療を始めるが…。 

「青葉被告も重度の火傷を負い、予測死亡率97.45%だった。治療にあたった医師は当時の心境を手記に残しています。そこには、ヨウコと同じく命を平等に扱わなければいけない医者としての使命や葛藤がつづられています」(同) 

さらにドラマでは、真犯人の男が爆発物をリュックに背負い、歌舞伎町内を歩く姿が防犯カメラの映像に残っていたと放送された。 

「防犯カメラにはTシャツ姿の中背中肉の男が、炎天下の中、うつむきながら歩いていた。青葉被告も同様にTシャツを着用し、汗をかきながらガソリンの入った缶をせっせと運んでいる。ネット上では《青葉被告がよぎったわ…》《爆破のくだりから笑えなくなった…》などと悲痛な思いを吐露する声があがっています」(同) 

細かい設定は異なるとはいえ、オマージュするのは早計だったかもしれない。