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「女性が死ぬ場面を見て性的興奮を覚えていた」茨城一家惨殺犯“戦慄の動機”

(画像)Dean Drobot / shutterstock

一昨年、茨城県境町の住宅で、小林光則さん(当時48)と妻の美和さん(当時50)が刃物で刺されて死亡し、子ども2人が負傷した事件で、茨城県警は5月7日、殺人容疑で埼玉県三郷市に住む無職・岡庭由征容疑者(26)を逮捕した。

「複数の殺人を繰り返す連続殺人犯は〝シリアルキラー〟と呼ばれるが、逮捕された岡庭容疑者はまさしくその典型。小林さん一家と岡庭容疑者の間には何の接点もありませんが、人を殺したい欲望を抑えきれなかったのです」(ノンフィクション作家・窪田順生氏)

また、岡庭容疑者は2011年11月、三郷市の路上で中学3年の女子生徒の顔を刃物で切りつけ、翌12月には千葉県松戸市の住宅街で小学2年の女児の脇腹を刃物で刺したとして、同月、殺人未遂容疑で逮捕された。当時、岡庭容疑者は高校生だった。

検察は「再犯の恐れあり」と主張

「裁判で検察は『映画などで女性が死ぬ場面を見て性的興奮を覚えていた。再犯の恐れあり』と主張し、懲役5年から10年の不定期刑を求刑したが、結局、さいたま地方裁判所は『医療少年院で治療を行うことが再犯防止へ最良の手段』と判断した」(捜査関係者)

凶行の現場となった境町の住宅は、室内に物色されたような様子もなく、当初、家族に強い殺意を持つ人物が関わった疑いがあるとみられていた。しかし、トラブルは確認できず、過去に事件を起こした人物に絞って捜査を進めたところ、現場から約30キロ離れた三郷市に住む岡庭容疑者が浮上したという。

「もともと小動物を簡単に殺傷する傾向があったが、成長するにつれて動物虐待はエスカレート。高校時代には猫を殺し、切断した首を学校に持ち込んで問題となった。女児を襲った事件では殺害後に首を切断し、持ち帰ることまで計画しており、金属製のワイヤーを隠し持っていました。犯行の奇異性から、ネット上では〝第2の酒鬼薔薇〟と呼ばれています」(同・関係者)

アメリカではシリアルキラーによる犯罪が社会問題となっているが、今後は日本でも同タイプの殺人事件が増えていくだろう。

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