混戦セ・リーグの優勝を左右!? 広島カープ有利な「日替わり対戦カード」本拠地5連戦

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム 広島 (C)週刊実話Web
NPB(日本野球機構)が、雨天などで中止になった対戦カードを組み込む追加日程を発表した。これが混戦セ・リーグの優勝の行方を左右してしまいそうだ。

「セ・リーグ6球団で、ドーム球場を本拠地としているのは、巨人と中日だけ。天候の影響を受けた場合、タイトスケジュールになることは分かっていたのですが…」(球界関係者)

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今回、問題になったのは、広島カープの試合日程。9月25日から29日の間、試合日程が組み直され、マツダスタジアムでの5連戦が決まった。 

しかし、その5連戦は、25、26日がヤクルト、27日が阪神、28日が巨人、29日が中日戦。つまり広島は本拠地にいながらにして、4球団が入れ替わりで遠征してくることになったのだ。 

「時期的に考えれば、優勝のかかった大一番が続くと予想されています。遠征による負担軽減で、明らかに広島有利となりました」(スポーツ紙記者) 

マツダスタジアムで予定されていた前半戦の試合が雨天中止となり、9月下旬に組み込むしかなかったのだ。 

弾丸遠征の巨人とは大違い 

もちろん意図的に「広島を勝たせよう」としたのではない。 

それはセ全球団も分かっているが、本拠地で4球団が来るのを待つだけの広島と、「27日=東京ドーム、28日=マツダ、29日=神宮球場(予備日)」の弾丸遠征となる可能性のある巨人とは、あまりにも違いすぎる。 

「2017年、雨の降る泥沼の甲子園で、阪神とDeNAが半ば強引にクライマックスシリーズの試合を行いました。日本シリーズに間に合わないため、無理やり試合をしたんです。この頃から雨天の影響や、後半戦の過密スケジュールの問題が、NPB実行委員会でも取り上げられるようになりました。かといって、セ・リーグのどこかの球団に3つ目のドーム球場を造れとは言えませんし、今後も日程の組み直しをするたびに有利、不利の問題が生じるでしょう」(前出・球界関係者) 

新井貴浩監督も後半戦を意識したような采配を見せ始めた。 

7月30日のDeNA戦、プロ17年目の38歳ベテラン・松山竜平を「7番一塁」でスタメン起用したのだ。 

「松山は代打の切り札。でも約1カ月、ヒットが出ていないんです」(同) 

スタメン出場させた目的は、不振脱出だ。この日は結果を出せなかったが、松山に新井監督の「後半戦は頼むぞ」の気持ちはしっかりと伝わったはず。 

追加日程が混セの結末を変える。