お盆休み前の“夜逃げ依頼”殺到 物価高と人手不足で倒産急増「昼逃げ」も横行中

画像はAIで生成したイメージ
物価高と人件費高騰で赤字が続き、借金が増えて倒産する企業が相次いでいる。

帝国データバンクによると、2024年上半期(1〜6月度)の全国企業倒産件数(負債1000万円以上、法的整理)は、前年同期比22.0%増の4887件。これは、上半期では14年(4756件)以降で最多となった。

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「このままいけば、下半期はさらなる倒産ラッシュに見舞われる可能性が高い」(経済アナリスト)

そんな中、「お盆休み前に急ぎで引っ越しをしたい」といった問い合わせが中小の運送業者に殺到しているという。

「要は夜逃げの依頼です。お盆休みを挟めば、債権者が気付くまで時間が稼げる。それだけ追い込まれている中小零細企業が増え始めているのです」(社会部記者)

大手引っ越し業者はNG

業界で“特殊案件”とも呼ばれる「夜逃げ」は、大手引っ越し業者はNGで、小規模な業者が請け負うケースが多い。

請け負う業者も、こう驚いている。

「通常はドメスティックバイオレンスやモラハラなどから逃れるため、個人や家族からの依頼が多いが、今年は中小企業からの問い合わせが急増している印象です」

そのため“新手の逃げ方”も注目されているというのだ。

「これまでは、深夜に少人数の引っ越し業者で決行するケースが一般的でしたが、最近は白昼堂々と荷物を運び出して失踪する“昼逃げ”も横行しているようです。オフィス家具や事務機はリースで借りているので、そのまま残して最低限の荷物だけ持って消えてしまうのです」(前出・社会部記者)

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