大手芸能事務所も注意喚起する「スカウト詐欺」が急増中 夏休みで上京した少女たちが狙われる悪質手口

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都内の繁華街では、芸能界デビューを夢見る若者に「事務所に入りませんか?」などと声をかけるスカウトマンをよく見かける。しかし、中には“偽物”も存在するので注意が必要だ。

「偽スカウトに狙われるのは圧倒的に女性が多い。年齢は10代後半〜20代前半。この時期は、夏休みを利用して上京した若い女性が特に被害に遭いやすい」(大手プロ宣伝担当者)

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都内のナレーションスクールに通う16歳の女子高生は、原宿の竹下通りでショッピングをしていた際、イケメンの男に声を掛けられ、「芸能事務所に入らないか?」とパンフレットを見せられたという。

「パンフに知っているモデルの顔があったようで、女子高生はその気になった。男は『レッスン料や撮影代で30万円掛かる』と告げ、母親に相談した女子高生は30万円を振り込んだ。ところが、その後は音沙汰なし。その男は、ウチの事務所のパンフレットを無断で勧誘に使用していたのです」(大手プロ宣伝担当者)

ホテルに呼び出す輩も

他にも、オーディションを開催して合格させ、レッスン料や登録料などの名目で金銭を要求する手口も増えている。

「基本的に、この手のオーディションは全員合格させる仕組みになっている詐欺です。最近ではSNSのダイレクトメールで声を掛け、反応があった人と直接会ってレッスン料や登録料をだまし取る被害も増えています」(芸能ライター)

ターゲットにされやすい人は、「芸能プロダクションに所属すれば即テレビに出られる」と思い込んでいる若者だという。

「相手を信用させ、ホテルに呼び出す悪質な事例も発生しているようです」(同)

サザンオールスターズや福山雅治、吉高由里子、清原果耶ら多くの人気歌手、有名俳優らを抱える大手プロのアミューズは、公式アカウントで偽スカウトの悪質手口を公開しているほど。

夏休み中は特に注意が必要だ。