DeNA泥沼7連敗は「8月死のロード」が原因か 猛暑の中28試合が屋外球場

横浜スタジアム (C)週刊実話Web
7月26日から始まったセ・リーグ後半戦は、巨人、広島、阪神の3チームが白星スタート。DeNAは敗れたが、首位から4ゲーム差以内に、4チームがひしめき合う大混戦状態が現在も続いている。

しかし、ペナントレース日程表を見て、「セ・リーグに3つ目のドーム球場が誕生しなければ、猛暑は乗り切れない」と懸念する声も多い。

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特に心配なのがDeNAだ。後半戦スタートの7月26日から9月1日までの38日間、各チームは33試合を行う予定だが、DeNAは屋外球場が28試合。涼しくて快適なドーム球場での試合は、5試合しか組まれていない。

さらに、その5試合も東京ドームではなく、遠征となる名古屋・バンテリンドームだけなのだ。

「この時期になると、三浦大輔監督は屋外での守備練習を短縮させ、打撃練習も室内OKの通達をします。暑さで選手が体力を消耗してしまわないように配慮している」(スポーツ紙記者)

屋外で28試合を行うDeNAに対して、東京ドームを本拠地とする巨人は18試合が室内。阪神、広島も12試合がドーム球場での試合が組まれていた。

連日続く猛暑に勝てないDeNA

8月といえば、かつては阪神が甲子園球場を高校球児に明け渡す「死のロード」が有名だったが、今は違う。

京セラドームをオリックスと併用できるようになり、「約1カ月も遠征が続く」ことはなくなった。三浦監督とDeNAは、最も暑い夏を戦うわけだ。

スタンドのファンは「ビールが美味い」かもしれないが、試合をするほうはたまったもんじゃない。

「投手がイニングの途中でタイムを取り、水を飲む場面も見られます。7月13日、広島が本拠地マツダで迎えたヤクルト戦なんですが、試合開始は午後2時。真夏の日中、屋外で試合するなんて…。チームの失速が始まったのも、ちょうどその頃から」(同)

7月31日にDeNAは3年ぶりの7連敗を記録しており、やはり失速したと囁かれている。

「夏になると、各球場のビールの売り上げが3割以上増えると聞いています。土・日曜日、午後2時に試合開始になることが多いのは、昼食用のお弁当が売れるから。セ・リーグの暑さ対策は、ドーム球場化という大規模な話になります。球団の力だけでは進められません」(同)

ナイターでも、屋外球場はドンヨリして蒸し暑い。そこで全力投球を続ける投手の疲労は相当なものがあり、まさに持久戦となる。

セ・リーグの混戦状態を勝ち抜くために、DeNAは総力戦となりそうだ。