LiLiCoおすすめ映画『幸せのイタリアーノ』 49歳・独身男性のモテっぷりに「プレイボーイっていいなぁ」

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お仕事お疲れさまです。

たまに私は思います! それは、男性になってプレイボーイを謳歌してみたい。

1週間で良いから、気に入った女性を口説いて、毎回違う名前を使って、キザに高級レストランに連れて行って、ベッドで満足させて、バイバイして…2度と会わない(!?)とか。

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少し想像を膨らませ過ぎてしまったかもしれないけど、なんか羨ましい気持ちになります。

だって、プレイボーイになるには収入もないといけないし、愛されるルックスに恵まれていないとね!

まさに、そんな男性が今回の主人公です。

夢のプレイボーイ生活!!

シューズブランドを経営するジャンニは、毎回、どんな女性を口説いたのか同僚に自慢しながら、みんなにチヤホヤされて良い気分に浸っています。

彼が特にこだわっているのは年齢。50歳ではなくて49歳です!

 そんな主人公の母が突然亡くなります。

家の整理に行きますが、ふと母が使ってた車椅子に腰を下ろしたその瞬間、同じアパートに住む美女アレッシアが開けっ放しだったドアから入って来る。

そして車椅子に座る彼を見てシンパシーを感じ、お誘いします。

 いきなり実家というプレイボーイには願ってもいない早い展開。いざ、アレッシアの実家に行くと、これがまた彼女を上回る美女が登場。キアラです。

普段から車椅子ユーザーで、テニスとバイオリンを楽しむ人生を送っている。

ジャンニは「本当は歩ける」なんて言えない。それとも言いたくない? ジャンニとキアラは急接近します。

 私の好きなシーンはジャンニがキアラを自宅に招くところ。2人でディナーをしますが、ボタン一つで床が下がって、水がどんどん増してプールになるんです。

な〜んてセクシーでロマンチック! 私も、こんな家に住みたい!

 なんとなくエンディングが想像できますが、そこまでが本当に楽しい。

大きな嘘をついてるので、日々の生活もいろいろ変化させないと女性が手に入らないし、バレそうな瞬間も多々。でもそこが面白い。

いきなりアレッシアの実家に行ったときから、ジャンニをジーっと意味あり気に見つめるお母さんも鋭いし、ずっとジャンニのプレイボーイ生活の自慢を聞かされていた同僚や、ジャンニのアシスタントが良い味を出してます。

また、ジャンニと違って真面目なお兄さんもポイント。

「プレイボーイっていいなぁ」そんなこと、妄想するだけなら良いのでは?


幸せのイタリアーノ
監督:リッカルド・ミラーニ
出演:ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、ミリアム・レオーネ、ピエトロ・セルモンティ、ヴァネッサ・スカレーラ、ピラール・フォリアティ、アンドレア・ペンナッキ他
配給:オンリー・ハーツ
7月26日(金)より全国順次公開

49歳のハンサムな独身男性ジャンニ(ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ)は、有名シューズブランドを経営する一方、女性を口説くためなら手段を選ばないプレイボーイ。新たなターゲットを誘惑するため、車椅子に乗って障害者を装い、同情を引こうとする。しかし、車椅子テニスに情熱を注ぐバイオリニストのキアラ(ミリアム・レオーネ)と出会い、これまで経験したことのなかった感情に揺さぶられていき…。

LiLiCo(リリコ)

映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS『王様のブランチ』、CX『ノンストップ』などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。