『27時間テレビ』も『24時間テレビ』も…時代遅れのマラソン企画がなくならない裏事情

日本テレビ (C)週刊実話Web
7月20日から21日にかけて生放送された超大型特番『FNS27時間テレビ2024』(フジテレビ系)。「日本一楽しい学園祭」をテーマにした盛りだくさんの内容だったが、目玉企画の「100kmサバイバルマラソン」が物議を醸したようだ。

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昨年も放送された同企画は、脚力に自信のあるタレントが、「100キロの道のりを必要以上に休憩時間を取らずに走った場合、いつゴールできるのか?」を検証するもの。優勝賞金の1000万円を目指して、18人の芸能人ランナーが競い合った。

最終的にお笑いトリオ・モシモシのいけが優勝を飾ったが、SNSでは批判の声が多かった。

「全国的に酷暑が騒がれているだけに、非常識といわれても仕方がないでしょう。ランナーに配慮して夜にスタートしたが、結局は炎天下で走ることになりました。井上咲楽はドクターストップによってリタイアとなり、過度な負担がかかることを証明したようなもの。優勝者は1000万円を獲得できるとはいえ、視聴者からバッシングされ、何のために走っているのか」(スポーツ紙記者)

誰も求めていないマラソン企画をいつまで…

マラソン企画が大好きなのは、ライバル番組の『24時間テレビ』(日本テレビ系)も同じ。チャリティーマラソンを長く続け、今年はタレントのやす子がランナーを務めることが発表されている。

今回のマラソンは、全国の児童養護施設に募金を届けるために実施。やす子が走っている姿が映っている間は画面に募金用のQRコードが表示され、簡単に募金ができる仕組みとのことだ。

7月21日放送の『シューイチ』(日本テレビ系)では、MCの岩田絵里奈アナウンサーが、スタートを夜にするなど万全の体制で臨むと説明。それにしても、そもそも視聴者がさほど求めていないマラソン企画をなぜ行うのか?

その裏には、テレビスタッフの思惑が見え隠れするという。

「日テレにもフジにもマラソン中継の実績のあるスタッフがいるので、手を出しやすい。道路使用許可や警備体制を整えれば予算もかからず、通し企画として制作できるのがメリット。さらに、感動的な場面も簡単に演出できる。これだけバッシングを受けながらもマラソン企画を止めないのは、そういった裏事情があるからなんです」(民放関係者)

『24時間テレビ』は、8月31日、9月1日に放送予定だが、やす子は厳しい暑さの中、過酷な道のりを走ることになるだろう。

やす子を救うのは愛か、それともドクターストップか。