4位転落でも広島が優勝する確率は80%!? “純国産打線”で勝負する新井監督の覚悟

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム 広島(C)週刊実話Web

7月10日に行われた広島対巨人が降雨のため4回表でノーゲームとなり、セ・リーグの順位が変動。首位巨人と0.5ゲーム差で2位は阪神、3位はDeNA、2試合前まで首位だった広島は4位に転落した。

「首位巨人から4位の広島まで、1ゲーム差以内の緊迫した順位争いとなっています」(スポーツ紙記者)

【関連】佐々木朗希が来季パドレス入り!? MLBへの「期限付き移籍」案が急浮上! ほか

現時点では、球団創設90周年のメモリアルイヤーを日本一で飾りたい巨人・阿部慎之助監督が意地を見せた格好だ。

その巨人は11日、新外国人として前ロッキーズ3Aアルバカーキのココ・モンテス内野手(27)の獲得を正式発表した。

3Aでは打率トップだったモンテス。本職は二塁手だが、内野ならどこでも守れるという。

「ひと足先に、レンジャーズ傘下3Aラウンドロックから巨人入りしたエリエ・ヘルナンデスが大活躍。“神助っ人”と称されているため、モンテスへの期待も高まっています」(前出・スポーツ紙記者)

外部補強に走った巨人とは対照的


当初、「モンテスの行き先は広島では?」(セ・リーグ関係者)ともささやかれていた。

「広島は開幕3戦目でレイノルズ、シャイナーの両外国人野手が怪我で離脱。左肩を手術したレイノルズは今季中の復帰が見込めず、そのまま退団することになりましたからね。広島はモンテスを獲得するためにレイノルズとの契約を破棄したのではないか、との見方もあったのです」(前出・スポーツ紙記者)

クリーンアップに予定して獲得した外国人選手を早々に喪失した広島は、以後“純国産打線”を組んでいる。

「新井貴浩監督は、現有戦力で最後まで戦うと決めたのでしょう。外部補強に走った巨人とは対照的です」(スポーツライター・飯山満氏)

それでも、小園海斗の得点圏打率の高さ、プロ4年目で頭角を現した矢野雅哉、エース・大瀬良大地のノーヒットノーラン達成など、広島はベテランと若い力を結集し、勝利を積み上げてきた。

過去10年をさかのぼってみると、「6月終了時に首位だったチーム」が、そのまま優勝する確率は80%。今年、この条件に当てはまるのは広島だ。

シーズン終了時、阪神・岡田彰布監督の“アレンパ”を阻止した新井監督が胴上げされ、メモリアルイヤーに涙を飲む阿部監督を見ることになるのか。

混戦セ・リーグから目が離せない。