ロシアと北朝鮮の急接近に習近平政権が不快感 両トップの“暗殺指令”を発動する可能性も

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ロシアのプーチン大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が事実上の“軍事同盟”を結び、日本や台湾、韓国などへの脅威が高まっている。

だが、意外にもこの事態に懸念を抱いているのが中国だという。両国が頭越しに接近し、北朝鮮が核戦力を強化することに習近平政権がおカンムリなのだ。

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プーチン大統領が北朝鮮を訪問し、正恩氏と会談したのは6月19日のこと。そこで、一方の国が攻撃を受けた際、もう一方の国が軍事的支援を行う「包括的戦略パートナーシップ条約」に署名したのである。

「これに戦々恐々としているのが韓国です。朝鮮戦争はまだ休戦状態で、終わったわけではありません。いまも散発的に北朝鮮からの砲撃が行われ、汚物入りの風船まで韓国に飛んでくる。もし、戦争が再開された場合、北朝鮮のバックにロシアがいることは、韓国にとって極めて深刻な事態なのです」(朝鮮半島ウオッチャー)

北朝鮮への核技術流出は許さない


無論、この状況は日本にとっても脅威だ。

北朝鮮はマッハ5以上で飛ぶ極超音速ミサイルの発射実験を重ねているが、弾頭が複数に分かれる多弾頭ミサイルの実験も開始した。

そこにロシアからの技術が投入された可能性も高いからだ。

 また、これには欧米をはじめとする西側諸国だけでなく、中国も不快感を示しているという。

「中国は長年、後ろ盾として陰に陽に北朝鮮を支援してきたが、唯一許していないのが核開発です。北朝鮮が核実験を行った際に中国政府が激怒したことはよく知られている。習政権は、ロシアの核技術が国境を接する北に流れることを許すつもりはないのです」(同)

両国の接近に懸念を抱く習氏は、蜜月関係にあるとみられてきたプーチン、正恩両氏にどう釘を刺すのか。

「ロシアも北朝鮮も、実は中国がなければ存続できません。習氏は両国への経済的支援を取りやめると脅し、それでもロシアが北朝鮮に核技術を流出させるなら、プーチン氏と正恩氏を政治的、もしくは物理的に排除する可能性もあると、西側情報筋では指摘されています」(同)

一線を越えたロシアと北朝鮮の先行きが、俄然きな臭くなってきた。