オードリー&ハライチ『オドハラ』打ち切りは当然だった? 視聴者の率直な感想と佐久間宣行氏の戦略

若林正恭 (C)週刊実話Web

フジテレビ系で毎週木曜よる9時に放送されているバラエティ番組『オドオド×ハラハラ』が、わずか1年でレギュラー放送を終了すると明らかになった。

番組はオードリーとハライチがゲストを招くトークバラエティで、演出は元テレビ東京プロデューサーの佐久間宣行氏が担当し、お笑いファンの間で話題に。佐久間氏にとってテレ東以外で初となるゴールデンタイムのレギュラー番組とあって、期待も高かったが…。

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「番組開始から視聴率が見るも無惨で、放送半年の今年4月に木曜よる8時から9時へ引っ越し。しかし、この時間帯は強力な裏番組も多く、木村拓哉のドラマ『Belive-明日へ架ける橋-』(テレビ朝日系)最終回と被った6月20日は、平均世帯視聴率2.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で時間帯最下位を叩き出しました」(テレビ誌記者) 

テレビ出演数上位常連のオードリー、ハライチに加え、コアなお笑いファンが支持する佐久間氏のタッグとあって、期待を大きく裏切る形となってしまった。だがその実、視聴者から上がるのは「納得」の2文字だ。

「ゴールデン向けすぎて微妙だった」 


「終了の報にあたり、ファンコミュニティに並ぶのは《芸能人のお宅訪問とかつまんないのやりだしてから見るのやめた》《ゴールデン向けすぎて微妙だった ハライチとオードリーなら深夜でトーク主体が良かった》など、辛辣なもの。たしかに、人気コンビと敏腕Pが組んでいるものの、内容はどこかで見たことのあるような構成だったので、『そらそうだろう』といったところ」(構成作家) 

だが、そもそも佐久間氏はゴールデン帯での成功を目指していないとの見方も。

「佐久間さんは深夜番組やYouTubeといった、“自由な枠組み”で実力を発揮するタイプ。当の本人も、そもそもテレビをもう見限っている節がある。自身の手掛ける番組の準レギュラー・みりちゃむの朝ドラ出演が決定したとき『あっちの人』と表現していましたから」(同) 

 メディアにおける新たなビジネスモデルを作り出した佐久間氏なだけに、変えることが難しい地上波ゴールデンでは、実力を発揮できなかったのかもしれない。