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発泡酒6年ぶり大復活のナゾ~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏

ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏 
ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏 (C)週刊実話Web

発泡酒が6年ぶりに復活した。2021年2月の国内発泡酒市場は、前年同月から販売数量ベースで6%増加し、5カ月連続で前年超えを記録している。

「ビール、発泡酒、新ジャンルを合計したビール類市場に占める発泡酒の割合は、03年には39.2%でしたが、20年は13.1%まで落ち込んでいました。事実、発泡酒は酒類メーカーで〝没落カテゴリー〟という位置づけになっていたほどです。それがコロナ禍をきっかけに復活を遂げたのは、何とも皮肉です」(酒類専門誌ライター)

想定外のバブル商機到来!

発泡酒が復活した背景には、糖質やプリン体を低減した機能性商品が好まれていることや、20年10月の酒税法改正で第三のビールが増税となり、割安感が増したことがある。

発泡酒は他の2ジャンルと違い、キリンビールが市場シェアの約7割を占め、残る約3割がアサヒビールと2社の寡占状態となっている。

キリンにとっても想定外のバブル商機が到来したことで、主力の『淡麗グリーンラベル』を3月にリニューアル。追いかけるアサヒも5月に、3年ぶりとなる『スタイルフリー』のテレビCMを投入するなど勝負を懸けている。

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