しつこい!迷走する日本維新の会・馬場伸幸代表が3度目の「大阪都構想」を口にした裏事情

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日本維新の会の馬場伸幸代表が、インターネット番組で3度目の「大阪都構想」挑戦に意欲を示した。

大阪都構想とは、橋下徹元大阪府知事が、大阪府と大阪市の二重行政の無駄を省くため、大阪市を特別区に再編、行政の効率化を訴えた構想だ。

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2015年と2020年、2度にわたって住民投票が行われたが、いずれも否決され、実現には至っていない。

「最近の維新は存在感が全くない。世論調査で昨年7月に9%前後あった政党支持率が今年5月には半減し、4%台にまで落ち込んでいる」(某大阪市会議員)

この議員は、理由を次のように分析する。

「それもこれも、維新の飛躍の源となっていた大阪・関西万博が極めて不人気で、開催の行方が危ぶまれているためでしょう」(同)

不人気の理由の一つは、会場建設費が当初想定の約2倍(2350億円)にまで膨れ上がったこと。

また、来年4月13日開幕なのに、パビリオンを自前建設する「タイプA」の参加国のうち、12カ国がいまだ建設業者すら決まらない有り様だからだ。

「万博会場の夢洲は埋立地のため、あちこちでメタンガスが噴出し、爆発事故も起きている。万博開催中の安全性も不安視されています」(大阪在住ライター)

小林製薬も協賛・出展辞退


今年1月には、万博アンバサダーのダウンタウン・松本人志の性的強要疑惑報道による活動休止、能登半島地震など予期せぬ事態も相次いだ。

「そこに追い打ちをかけるように、サプリメントによる健康被害問題を起こした小林製薬も協賛と出展辞退を決めた。早くから“呪われた万博”と揶揄されていましたが、ここまで続くとは…」(府政担当記者)

万博旗振り役の維新は、やることなすこと踏んだり蹴ったりで、まるでいいところなし。

政治資金規正法改正案でも、自民党案にのったかと思えば、「裏切られた」と再び反対に回るなど迷走し続けている。

「このままでは万博後も、維新のさらなるジリ貧は必至。その起死回生の目玉政策として、維新執行部が捻りだしたのが、3度目の都構想だといわれているんです」(同)

維新の馬場代表と吉村洋文大阪府知事(共同代表)の間には、溝もできつつあるという。

「政治資金規正法改正案でも、自民党に擦り寄る馬場代表に対し、吉村府知事は反対していました。3度目の大阪都構想に関しては、吉村府知事も『万博に全力を尽くす。だが、その後は何が起こるか分からない』と否定してはいないようですが…」(大阪の自民党関係者)

万博後の目玉政策には「カジノ構想」もあるが、世論的にはカジノより大阪都構想のほうが党勢回復に手っ取り早いと考えているフシもある。

「大阪都構想には、万博が失敗した際の批判をかわせるという下心も見え隠れします」

迷走維新の失敗の象徴になりつつある大阪都構想。3度目の正直となるか。