地方公演はセクハラの嵐!? 偏差値70超え演歌歌手・知里が告白「握手したときにその手を口に…」

知里 (C)週刊実話Web


偏差値70超の進学校から日大芸術学部音楽学科声楽コースへ進学。ドイツオペレッタとして歌劇のエリート街道を歩んでいた知里は、ひょんなことから演歌の道に入った。

歌手デビュー15周年の今年、11枚目のシングル『シークレットラブ』(日本クラウン)で更なる飛躍を図る。

そんな彼女だが、私生活は波乱万丈。〝婚約破棄騒動〟や地方巡業でのセクハラ被害など、エピソードに事欠かないのだ。

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――千葉県随一の進学校(昭和学院秀英中学・高校)を出られたそうですが、なぜ芸術系の大学に?

知里 昔からピアノや歌が大好きで、高校を出たらすぐにデビューしたかったんです。でも、両親が厳しくてどうしても大学に行けと。学園祭を見に行ったら日芸がすごく楽しくて、先輩も卒業生だったことから「ここの音楽科なら」と。でも、ピアノの先生に相談したところ「浪人覚悟ね」と言われちゃいまして。そこまで本格的にやってこなかったので、現役では無理だろうということでした。それはイヤだなと考えていたら「声楽ならいけるかも」と先生を紹介されて猛勉強したんです。

――楽器では付け焼刃は無理ということですか。でも、見事に現役合格した。

知里 大学ではドイツオペレッタを専門に学び、大学院の修士課程では更にドイツの大学に行かないかとも言われました。でも、当時から歌手になるためのコンテストやオーディションをたくさん受けていたんですね。全然受からなかったけれど、そろそろ自分の好きなことにチャレンジしたいと思っていました。お店で歌うアルバイトも結構なお金になっていたので、「このまま仕事にしてもいいかな」って。

――その頃歌っていたのはどんなジャンル?

知里 アメリカンポップスやジャズなどです。演歌とは全く無縁でした。

――では、何がきっかけでデビューすることに?

知里 正直、自分でも謎なんです(笑)。あるジャズのコンテストで準優勝をいただいたところ、千葉テレビの偉い方に声をかけていただいたんです。いろんな音楽関係の方を紹介され、日本クラウンのディレクターに直接会って歌を聞いていただきました。当初ディレクターが演歌の担当の方だとも知らず、その後、ディレクターのお父様である演歌の三島大輔先生が「最後の弟子を取るから行ってこい」と。演歌? 弟子入り? という感じでしたが、先生の前で歌ってみたところ「こぶしがない」と言われました。
そりゃそうですよね、カラオケでさえ演歌を歌ったことがなかったんですから。見よう見まねでやってみたら、「こぶしって、クラシックでいうところのトリル(イタリア語で鳥のさえずりの意)だな」と分かり、先生からも「来なさい」と言われて弟子入りさせていただきました。

知里 (C)週刊実話Web

90歳くらいのおじいちゃんにむんずと掴まれ…


 知里はその後、ポップスで既にデビューしていた金子知里から、現在の知里に改名し日本クラウンから「やさしい日々」で再デビュー。同時にレギュラー番組『知里のミュージックエッセンス』(千葉テレビ。現在は同PartⅡとして放送)も始まり、現在まで続いている。

 ――演歌の方って、簡単には食えるようにならないと聞きます。いわゆる“ドサ回り”も大変なのでは?

 知里 私自身は歌えることが楽しいので大変とは思わないのですが、周りからすると「それってセクハラじゃない?」と言われるようなことはたくさんありますね。着物ではなくタイトな感じのドレスを着ていると、サッとお尻を触られたり、座るときに座面に手を置かれたり。握手をしたときに、その手を口に持っていかれてべろべろ舐めまわされたこともあります。
一番すごかったのは、ある法人のパーティーに呼ばれてサラ・ブライトマンの「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」を歌いあげているときに、90歳くらいのおじいちゃんがヨタヨタと前に出てきて割り箸に挟んだおひねりを私にくれようとしたんです。「はい、ありがとう」ともらおうとしたら、なぜか1万円札2枚を引き抜いて私のバストの谷間にグイッと。ブラジャー内蔵型のドレスだったので、おじいちゃんの手は私のバストをむんずと掴む形になって…しばらく手が抜けませんでした(笑)。
マネジャーが慌てて駆け寄り引き離しましたけど、その人、その会の一番偉い人だったんです。誰も怒ることができず、後で主催者の方が平謝りでした。そうかと思えば、「歌が気に入った」と100万円の札束をご祝儀でくださったり、財産を全部譲るから養子になってくれという大金持ちが現れたり。

 ――まさか!? その方とはどうなったんですか?

 知里 天涯孤独で身寄りもない、死んで国に召し上げられるくらいならということでしたが、毎回コンサートに来てくださるのに、ある大きなイベントのときに姿が見えなかったんです。「これはおかしい」とマネジャーが部屋を訪ねたら、出かける支度のまま玄関で息絶えていたそうです。

 ――なんと…。

 知里 本当に驚きました。養女とは言わず、入籍しておけばよかったかな(笑)。

 ――笑っちゃいけないか。でも、知里さんご本人に結婚願望は? 

知里 とてもありますし、何度か未遂もあるんです。婚約者が目と鼻の先に住んでいて、予定より早く地方から帰ってきたら、知らない女性が彼と寝ていたこともあります。当然、婚約破棄。こういう仕事をしていると浮気されがちなのかなぁと、ちょっと諦めてる部分もありますね。

 ――どんなタイプが好み?

 知里 年齢にはこだわりがないです。父親より若ければ…だから69歳までOK。韓国の男性もいいですね。学生時代は夏休みに毎年ホームステイをしていて、お付き合いしたこともありました。情熱的で優しく、はっきりとものを言ってくれるところが好きですね。

 ――最後に、新曲「シークレットラブ」のPRを。曲調がポップス演歌風ですね。作曲もされたとか。

 知里 実はこの曲、カップリングのつもりで15分ほどでできたんです。実際にカップリング曲となった「夢陽炎」は3日間かかっています。7月2日の発売に合わせて振付の動画配信もしますので、よかったらご覧くださいね。 

「週刊実話」2024年7月18日号より

◆知里(ちさと)
6月27日、千葉県市川市生まれ。身長156センチ。7月7日16時〜『知里新曲発表コンサート』(市川文化会館)、7月23日12時〜『うえの夏まつり 歌謡最前線公開収録コンサート』出演。