深緑眩しい水沢競馬場では5月9日、春のマイル王決定戦、伝統の『第46回シアンモア記念』(M1)が開催される。
レース名のシアンモアは、1927年(昭和2年)に小岩井農場がイギリスから輸入した種牡馬で、日本競馬界に燦然と輝く大種牡馬の1頭だ。現在もその血は受け継がれ、多くの子孫たちが活躍している。
その偉大な足跡に敬意を表し、1975年に創設された本レース。みちのく大賞典、桐花賞に並ぶ岩手の根幹競走でもあり、歴代優勝馬には岩手競馬を代表する名馬の名前がずらりと並ぶ。
毎年一線級が集まり、前哨戦の赤松杯や桜花特別を走ったメンバーが、激しい戦いを繰り広げる。
今年4月の赤松杯では、2018年のダービー馬・チャイヤプーンが久々の重賞タイトルをゲット。この勢いのまま伝統の一戦を勝ち、水沢の王者の座を確かなものにしたいところだろう。ただし、前走がイマイチでもひと叩きされて一変する馬も多く、思わぬ波乱もあることも忘れずにいたい。
南関東勢の大きな目標レース『しらさぎ賞』
12日は浦和競馬で古馬牝馬限定1400メートル戦『第59回しらさぎ賞』が行われる。1962年の夏に3歳限定戦としてスタートした歴史あるレース。古馬牝馬限定の1400メートル戦として生まれ変わり、2014年より全国地方馬にも門戸を開いた。
JRA勢が出走しない古馬牝馬重賞は、本レースと年末の東京シンデレラマイルのみ。それゆえ、南関東勢にとっては大きな目標となるレースである。重賞実績のある馬と斤量の軽い下級条件馬の争いが、見どころの1つだ。
過去5年では「重賞馬2勝」に対して、「下級条件馬3勝」。重賞で強敵相手に挑んだ馬なら、確かに実力・経験ともに上位だが、好走が目立つのが、準重賞ティアラC出走組だ。
17年ニシノラピート(同1着)、18年ラーゴブルー(同2着)、19年タイセイキナラ(同7着)と、3年連続で優勝。昨年も、2着だったのはティアラC勝ち馬ヴィルトファンだった。
同じ浦和1400メートルで行われ、軽い斤量で出られる馬が多いのも魅力。今年もニューヒロインの誕生が期待される。
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