ついにその日が来たと言うべきだろうか。2018年5月、和歌山県田辺市の会社社長で〝紀州のドン・ファン〟と呼ばれた野崎幸助さん(当時77)が急性覚醒剤中毒で死亡した事件で、和歌山県警は4月28日、元妻の須藤早貴容疑者(25)を殺人と覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕した。
それにしても、一時は迷宮入りとまで囁かれた野崎さん殺害事件が急転直下、どうして元妻逮捕に至ったのか。その背景を全国紙社会部記者が解説する。
「一見して急転直下のように見えますが、捜査当局は早くから早貴容疑者を犯人と見立てて、捜査を進めていました。実は警察庁筋から5月の連休明け逮捕の情報が流れ、メディアには逮捕の前打ち報道を控えてほしいとの要請も出ていたようです。それが1週間早まったというわけです」
それではなぜ、逮捕が早まったのか。
「4月28日発売の『週刊新潮』が早貴容疑者の逮捕を断定的に書いているように、前打ち報道が出てしまったからとか、早貴容疑者がドバイに高飛びする準備をしていたとか、臆測が飛び交っています」(同)
年の差55と資産目当てがミエミエの早貴容疑者が、野崎さんと結婚したのは18年2月。わずか3カ月後に野崎さんは亡くなったことになる。その2カ月後の同年7月、早貴容疑者は役員会も開かず、野崎さんが経営していた会社社長に就任。翌8月、会社の口座から約3800万円が同容疑者の口座に振り込まれている。
犯人と確定すれば遺産を受け取る資格を失う…
野崎さんの遺産総額は、約13億2000万円。野崎さんは全額を田辺市に寄付すると遺言を残していたが、配偶者だった早貴容疑者は、遺留分として2分の1、つまり6億6000万円の遺産を相続できる立場にあった。ただし、殺害事件の犯人と確定すれば、受け取る資格を失うことになる。
早貴容疑者逮捕の決め手となったのは、覚醒剤だ。18年5月24日の夜10時すぎ、野崎さんは自宅2階の寝室で死亡したが、司法解剖の結果、多量の覚醒剤を経口摂取し、それが死因になったことが判明。野崎さんの体には覚醒剤の常用者に見られるような注射痕がなく、割り出した経口摂取の時間帯は、野崎さんと早貴容疑者の2人きりだった。
また、捜査関係者によると、早貴容疑者が野崎さんと結婚したあと、スマートフォンで覚醒剤について調べていたことが分かっていたという。
「早貴容疑者は自称モデルだが、セクシービデオ出演が発覚して野崎さんが激怒していた」(事情通)ともいわれ、覚醒剤入手ルートの解明と犯行の動機が今後の捜査の焦点となる。
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