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涙ぐましい努力で替え玉出演!『超近未来遭遇!! どーなるスコープ』禁断の“ヤラセ”打ち切り番組~その⑩~

禁断の“ヤラセ”打ち切り番組
禁断の“ヤラセ”打ち切り番組 (C)週刊実話Web

昭和の時代は、テレビ朝日系の『水曜スペシャル』で放送されていた『川口浩探検シリーズ』のような、子どもが観てもヤラセと分かる番組が視聴率を稼いでいた。

また、意外な長寿番組にも疑惑がつきまとっていた。あの『笑点』(日本テレビ系)は、「大喜利の回答は放送作家が考えているのではないか」と言われていたし、2014年に放送が終了した『笑っていいとも!』の人気コーナー「テレフォンショッキング」も、そうそう都合よくゲストがつながっていくわけがないと疑われた。

現代でも、女たちが1人の男を奪い合う人気恋愛リアリティショーの『バチェラー・ジャパン』が、「台本は存在するし、どの女性が落とされるかは事前に決まっていた」と告発する記事が週刊誌を賑わせ、別のリアリティショーでは人気女子プロレスラーがネットの誹謗中傷を苦にして自殺した。

ここに紹介する番組は、人気があったのに突然打ち切られた。いったい何が問題だったのか──。

収録3日前に協力病院から看護師出演NG

読売テレビ制作で、同局と広島テレビで1992年に放送されていたローカル番組『超近未来遭遇!! どーなるスコープ』。番組名の通り、次の放送日までの〝超近未来〟に起きることを予想するバラエティー番組だったが、替え玉を使ったヤラセが行われたことを受けて打ち切られた。

問題になったのは1992年11月8日の放送で、女性看護師20人を集めて赤裸々に話を聞くという内容だった。しかし、実際に出演したのは看護学校の生徒やOL、学生、歯科助手などで、本物の看護師は一人もいなかったことが判明したのである。

なぜこのような顛末になったかというと、協力してくれるはずだった病院から収録3日前に突然、看護師の出演を断られてしまったのだという。人集めを担当していた孫請けの会社が、企画中止を恐れて急いで人をかき集め、看護師のふりをして出演させたのだった。涙ぐましい努力だったが、間違いなくヤラセである。

問題発覚後、番組は打ち切られ、読売テレビは郵政省から厳重注意を受けた。

禁断の“ヤラセ”打ち切り番組~その①~

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