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衝撃的リンチ映像の裏事情が発覚『アフタヌーンショー』禁断の“ヤラセ”打ち切り番組~その⑤~

禁断の“ヤラセ”打ち切り番組
禁断の“ヤラセ”打ち切り番組 (C)週刊実話Web

 昭和の時代は、テレビ朝日系の『水曜スペシャル』で放送されていた『川口浩探検シリーズ』のような、子どもが観てもヤラセと分かる番組が視聴率を稼いでいた。

また、意外な長寿番組にも疑惑がつきまとっていた。あの『笑点』(日本テレビ系)は、「大喜利の回答は放送作家が考えているのではないか」と言われていたし、2014年に放送が終了した『笑っていいとも!』の人気コーナー「テレフォンショッキング」も、そうそう都合よくゲストがつながっていくわけがないと疑われた。

現代でも、女たちが1人の男を奪い合う人気恋愛リアリティショーの『バチェラー・ジャパン』が、「台本は存在するし、どの女性が落とされるかは事前に決まっていた」と告発する記事が週刊誌を賑わせ、別のリアリティショーでは人気女子プロレスラーがネットの誹謗中傷を苦にして自殺した。

ここに紹介する番組は、人気があったのに突然打ち切られた。いったい何が問題だったのか──。

「中学女番長!!セックスリンチ全告白」

テレビ番組でのヤラセを語る上で外せないのが、1965年放送開始のテレビ朝日系『アフタヌーンショー』で起きた「ヤラセ・リンチ事件」だ。1985年8月20日に「激写!中学女番長!!セックスリンチ全告白」というタイトルで、暴走族によるリンチ映像を放送。それは、女子2人が女子中学生5人に暴行を加えるという、衝撃的な内容だった。

だが、実はこのリンチは番組ディレクターが意図的にやらせたものだったと発覚。ディレクターは元暴走族の男に金を払って「リンチを撮影したい」と依頼し、その様子を離れて撮影していたのだ。

ただし、リンチされた女子中学生5人は何も知らされておらず、5人のうちの1人の母親が警察に告訴状を提出した日に自殺してしまったことで、事件はより大きな衝撃を世間に与えたのである。

ヤラセ発覚のきっかけは、リンチを起こすように依頼された元暴走族の男の逮捕だった。取り調べで、男が「テレビ局から頼まれた」と自供し、裏事情が発覚したのだ。

禁断の“ヤラセ”打ち切り番組~その⑥~

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