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自殺遺書でヤラセ告発…フジテレビ『愛する二人別れる二人』禁断の“ヤラセ”打ち切り番組~その①~

禁断の“ヤラセ”打ち切り番組
禁断の“ヤラセ”打ち切り番組 (C)週刊実話Web

 昭和の時代は、テレビ朝日系の『水曜スペシャル』で放送されていた『川口浩探検シリーズ』のような、子どもが観てもヤラセと分かる番組が視聴率を稼いでいた。

また、意外な長寿番組にも疑惑がつきまとっていた。あの『笑点』(日本テレビ系)は、「大喜利の回答は放送作家が考えているのではないか」と言われていたし、2014年に放送が終了した『笑っていいとも!』の人気コーナー「テレフォンショッキング」も、そうそう都合よくゲストがつながっていくわけがないと疑われた。

現代でも、女たちが1人の男を奪い合う人気恋愛リアリティショーの『バチェラー・ジャパン』が、「台本は存在するし、どの女性が落とされるかは事前に決まっていた」と告発する記事が週刊誌を賑わせ、別のリアリティショーでは人気女子プロレスラーがネットの誹謗中傷を苦にして自殺した。

ここに紹介する番組は、人気があったのに突然打ち切られた。いったい何が問題だったのか──。

「出演しているのはタレント志望者や役者」

フジテレビ系で1998年から99年まで放送されていた『愛する二人別れる二人』は、離婚寸前の夫婦を出演させ、互いに不平不満をぶちまけさせた上で、結婚生活を続けるか離婚するかを決めるというバラエティー番組。時に不倫相手が登場してつかみ合いを見せるなど、高視聴率を記録していた。

しかし、なぜ離婚危機に直面した夫婦が一緒にテレビに出るのかという疑問が浮かぶようになると、「番組に出演しているのはタレント志望者や役者だ」などと暴露する雑誌も出現。決定的な証拠に欠けたため放送は続いていたが、番組に出演していた女性が自殺したことが分かり、風向きが変わる。その女性は遺書に、同番組でヤラセが行われていたと告発していたのだ。この女性は、〝夫婦の妻役〟だったという。

「ヤラセ」に関わった人物が自殺するという〝最悪の悲劇〟を招いた同番組は、スポンサーが激怒。さらに、フジテレビ内部からも番組内容に批判の声が上がり、放送は打ち切られた。

禁断の“ヤラセ”打ち切り番組~その②~

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