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“霊”を見たくてしょうがない!?~原田龍二の『不思議な世界』

原田龍二
原田龍二 (C)週刊実話Web

僕が不思議な世界に興味を持ち始めたルーツは、小学生時代に放送されていた『怪奇特集! あなたの知らない世界』(日本テレビ系)でした。心霊研究家の新倉イワオ先生が分析や解説をする再現フィルムが、心底恐ろしかった。新倉先生は宜保愛子さんを世に出した人でもあり、日本のオカルトブームの火付け役と言っても過言ではないでしょう。

その後、自分の身に金縛りが起きました。何も知らない状態で遭っていたら、そう怖くなかったかもしれません。でも僕はすでに、『あなたの知らない世界』で情報を仕入れていました。おかげで、なおさら怖くなっちゃった。霊感があるわけでもない祖母に相談したら、成田山のお守りを買ってきてくれました。そのお守りを枕の下に置いて寝ると、金縛りにかからなくなったんです。この因果関係は、僕には分かりません。偶然止まっただけかもしれないし、もともとが霊の仕業なのかも分からない。それでも小学3年生の僕にとっては、お守りには金縛りを止める効力があるんだと信じるに値する状況でした。

小学4年あたりから、『口裂け女』や『こっくりさん』などのムーブメントが発生します。さらに衝撃を受けたのは、清田益章さんのスプーン曲げです。霊能力者でもない一般人がスプーンを曲げることに驚き、当時はみんな、スプーンを片手に「曲がれ」と念じていましたよね。オカルトやホラー好きな従兄弟から借りた『恐怖新聞』や『ゲゲゲの鬼太郎』のコミックは、当時の僕のバイブルでした。それらが今の自分の肥やしになっていると思います。

いつでも“霊”を見られるように準備している

ただ、お伝えしておきたいのは、僕はもともと怪奇現象には懐疑的なんです。体験型なので、自分の目で見ないと信じません。かと言って、完全に疑っているわけでもない。霊はいると思っていますが、100%の気持ちで言えるかと聞かれたら、「見たことないので言えません」と答えます。僕の中で、いる可能性は99%。実際に見たら、その時点で100%になるでしょう。

いつでも見られるように、準備はしているんですよ! それこそ10歳のころから、40年にわたって準備しています。「行っちゃいけない」と言われている地元の心霊スポットや夜中の墓地に、昔からしょっちゅう行っていましたし。それでもまだ、見たことはありません。ある人に言わせると、僕は憑いているものが強すぎて、霊を弾き飛ばしてしまうのだそうです…。

不思議な現象に興味があると公言してきたことで、「原田、こっちだよ」と呼ばれている気がするし、今や〝オカルト〟が僕の武器でもあります。現在、「心霊と言えば」と問われて名前が浮かぶ人、いなくないですか? その席が空いているのならば、僕は座ってみたいのです。そこで次回からは僕がこの身で経験したことを、みなさんにお伝えしていきたいと思います。

原田龍二
1970年生まれ。ドラマやバラエティーで活躍する一方、芸能界きってのミステリー好きとして知られ、近著に『ミステリーチェイサー原田龍二の謎のいきものUMA大図鑑』がある。現在、『バラいろダンディ』(MX)で金曜MCを担当。YouTubeチャンネル『ニンゲンTV』を配信中。

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