
2着までに本番の出走権が与えられる重要な前哨戦だが、世代トップクラスの成績を残した馬たちは、桜花賞を走ったあと、オークスへ直行というのが定番。
それだけに混戦メンバーとなりがちで、過去10年うち11年の113万、14年の108万を含めて、3連単10万馬券以上が6回と、波乱含みの一戦となっている。
★軸馬=ユーバーレーベン
札幌2歳Sではクビ差の2着、阪神JFでもハナ+クビ差の3着と、桜花賞を勝ったソダシに際どいところまで迫っているユーバーレーベン。父は菊花賞や天皇賞・春を勝っているゴールドシップで、祖母のマイネヌーヴェル、母のマイネテレジアともに2000メートルで勝ち鞍あり。前走からの200メートル延長を苦にすることはないだろう。5戦して【1・1・2・1】と、詰めの甘さがある点は否めないものの、ここに入れば地力上位は明らか。軸は、この馬しかいない。
★相手=オヌール
新馬、アルメリア賞と、無傷の2連勝中のオヌール。2戦とも少頭数でペースが上がらなかったこともあって、勝ちタイムは1分48秒7、1分49秒8と平凡だったが、上がりは33秒4、32秒7と、鋭い末脚を繰り出している。母はフランスオークス馬で、全姉は先日の阪神牝馬Sを勝ったデゼル。血統的にも、まだまだ伸びしろがありそうだ。
★相手=ジェニーアムレット
前走の未勝利戦は、途中からハナを叩かれるなど、走りが乱れてもおかしくない展開だったが、やりすごして、直線で抜け出すという冷静なレースぶりが光ったジェニーアムレット。最終的には後続に4馬身差をつける圧勝だった。メンバーは一気に強化するが、このコースは新馬戦で逃げ粘って2着と、好走歴がある。前走のように落ち着いて先行できるようなら前残りもありそう。
牡馬混合OP特別2勝のウインアグライア侮れず
★相手=クールキャット
アルテミスSで5着、フラワーCで5着と、重賞で掲示板内に二度入っているクールキャット。特に前走のフラワーCは、3着だったユーバーレーベンと0秒1差。重厚さがあるメジロ牧場由来の母系にスクリーンヒーローという血統らしく、距離を徐々に伸ばしながら成長を続けている。2000メートルは初だが、むしろ望むところだろう。新馬勝ち以来のコンビとなるルメール騎手を鞍上に迎え、ひと押し足りない現状から脱却したい。
★相手=アンフィニドール
1戦1勝ながら、前走の勝ちっぷりが上々だったアンフィニドール。中団のインで折り合い、直線も馬群をさばいて最後までしっかり脚を伸ばしていた。キャリアのある馬たちを相手に、勝ちタイム1分46秒3、上がり33秒4と、レース内容もよかった。母方はトゥザヴィクトリーらを出している血筋で、父も成長力がありそうなモーリス。いきなりの重賞挑戦となるが、大物不在のトライアルなら、出番があってもおかしくない。
★相手=ウインアグライア
芝1800メートルのコスモス賞、芝2000メートルの若駒Sと、OP特別を2勝しているウインアグライア。しかも、両レースとも牡馬との混合戦。重賞の2戦は、いずれもマイルで⑥⑬着に終わっているが、この距離でしぶとさが発揮できる展開になれば、勝負強さが活きてきそう。渋った馬場でも好走歴があり、天候悪化ならさらにチャンス拡大。
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