北朝鮮は4月6日、東京五輪・パラリンピックへの不参加を表明した。
その理由を「新型コロナウイルスから選手たちを保護するため」としたが、国内の疲弊ぶりから不参加は予想されていたことでもあった。
「北朝鮮はメダルを獲得し、国威発揚を図ることを五輪参加の目的としていますから、国内が混乱して選手の強化もままならない中、恥をかくより不参加を選んだというのが正解です。北朝鮮のコロナ対策は苛烈を極め、国境封鎖、貿易停止、国内では至る所でロックダウンが行われている。しかし、その反動で流通が止まり、食糧確保ができていません。その結果、人々が餓死するありさまですから、選手団を出入国させることなどできるはずがない。一方、韓国は東京五輪に乗じて、日米を交えた南北会談を行い、文在寅大統領の支持率上昇を企図していましたが、見事にひじ鉄を食らわされた格好です」(国際ジャーナリスト)
北朝鮮は、これまで新型コロナの国内感染をいっさい認めてこなかったが、真実はまったく違う。コロナ対策の実質的なトップは金与正党宣伝扇動部副部長だが、今や制御不能に陥っているという。
感染拡大を防げずに銃殺刑…
「北朝鮮の内部事情に詳しい韓国ネット新聞によると、昨年11月時点で、感染の疑いで隔離された民間人は累計8万人強。そのうち5万人が朝鮮人民軍の収容施設へ移送されたとみられます。中国との国境を閉鎖したせいで、PCR検査装置などのコロナ用医療機器や薬品が輸送されず、中国で山積みになっている。この状態ではロックダウンが解除され、感染者が増加しても治療は困難です」(北朝鮮ウオッチャー)
北朝鮮がコロナ禍の惨状を公にすれば、WHO(世界保健機関)が中国ルート以外の輸送手段を模索するはずだが、建前上、「感染者はいない」と強弁しているので、手を差し伸べることもできない。
「医療体制が整っていない上、食糧や生活物資も不足しており、大使館関係者など外国人の国外脱出が報じられています。朝鮮人民軍の兵士は政府から十分な給料をもらっておらず、食糧を得るために、軍服を着たまま農場で働いている姿を見ることも珍しくない。ある地方では人民軍兵士が食糧を求め、中国国境を越えて逃亡する事件も発生しています」(前出の国際ジャーナリスト)
また、十分な予算が支給されていないにもかかわらず、感染拡大を防げなかった地方政府のトップが銃殺刑に処せられるなど、北朝鮮社会は崩壊寸前だ。
文氏を罵倒し続ける与正氏の言葉の裏には、国内の混乱から国民の目をそらせようという、北朝鮮の焦りがにじみ出ている。
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