外出して酒を楽しむことができなくなった生活が、そろそろ1年になろうとしている。
家で一杯やっている読者諸兄も多いだろう。そんな人たちのために、ひとり酒のスタイルを提案しているのが『男の隠れ家ベストシリーズ ひとり家呑みのススメ。』(三栄書房/税込1200円)だ。
①定番の酒の肴のレシピをはじめ、家呑みの極意が満載。②厳選された「お取り寄せ酒肴80」や、③たこ焼き機など「自宅を居酒屋化するグッズ」などなど。
さらに④「家呑み空間の作り方」のコーナーでは、落ち着いて呑める場所を創造するための木調のイスやテーブルなど、インテリアを紹介。つまり、「いかにこだわって呑むか」という点に焦点を当てた1冊である。
“快適”はアイデアひとつ!
興味深いのは②④。②はテレビなどでも頻繁に紹介されるようになった。各地の特産品だけでなく、有名店が自慢の料理をパックに詰めて通販するケースが増えており、家にいながら手軽に味わえるのが特徴と好評だ。
飲食店は客足が減っている一方、男たちは外で呑みたくても行けない。そうした需要と供給が一致しているのである。
④はリビングをレイアウト変更し、自分好みの家具を設置するだけでできることも少なくない。家具も手頃に購入できる価格のものが紹介されている。狭いマンションやアパートの部屋の一角でも、アイデアひとつで快適なスペースに変わる。
家にいる時間を、もっと有意義にしてみてはどうだろう。
(小林明/編集プロダクション『ディラナダチ』代表)