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『会話を整える』著者:ねづっち~話題の1冊☆著者インタビュー

『会話を整える』主婦の友社/1430円
『会話を整える』主婦の友社/1430円 

『会話を整える』主婦の友社/1430円

ねづっち
東京都日野市出身。東洋大学法学部卒業。1997年に芸人デビュー。2004年、木曽さんちゅうと漫才コンビ『Wコロン』を結成。漫才新人大賞特別賞や浅草芸能大賞新人賞などをはじめ、数々の賞を受賞。12年に漫才協会の第24代真打に昇進。

――一般の人では、なかなか粋な答えをすることが難しいですが、〝整え方〟のコツを教えてください。

ねづっち 謎かけのコツは「オチから考える」ということです。例えば、「お酒」というお題の場合、そこから連想できる言葉を浮かべ、その言葉と同音異義語を探してオチにします。例を挙げますと、「焼酎」という連想ワードが浮かんだら、同音異義語に「小中」があることに気づきます。そこでお酒とかけて、義務教育ととく、その心は、そこに焼酎(小中)があるでしょう、という謎かけが完成します。

――なるほど、そのようにしてネタが生まれるんですね。トレーニングのコツはありますか?

ねづっち とにかく大事なのは「連想ワード」を浮かべることです。これは、多ければ多いほどたくさんの謎かけを作ることができます。例えば、「警察」というお題の場合に、ざっと連想できるのは、「公安・考案」「検挙・謙虚」「サツ・札」「尾行・鼻腔」「嗅ぎつける・鍵付ける」などですね。これらすべてのワードが謎かけになります。1つ作ってみると、「警察」とかけて、おごらない人間性ととく、その心は、検挙(謙虚)が大事です、となります。とにかく、まずはいろいろな言葉を思い浮かべる練習をしてください。慣れてくると、自然にオチを付けることができるようになりますよ。

謎かけは“脳トレ”にもなる!

――普段、どんなところでネタを仕入れているのですか?

ねづっち ネタはいろいろなニュースサイトを見て作ることが多いですね。7年ほど前からYouTubeで『ねづっちチャンネル』というサイトをやっているのですが、その中で、1日1本、1分ほどの動画をアップしています。その日のニュースから面白そうな記事をピックアップして、時事ネタを作ってるんです。その他には、自分の身の回りで実際あった出来事や、人間観察からヒントを得て、ネタにしたりしますね。「こんなことがあった」「こんな人がいた」など、この場合は、時事ネタではなく、長く使えるネタになることが多いです。

――謎かけは仕事にも活かせるといいます。どんなときに役立つのでしょうか?

ねづっち 発想を豊かにすることやアイデア出しのトレーニングになると思います。もしかしたら、全然関係ないものを掛け合わせ、新たな商品などができるかもしれませんよ。また、直接仕事に活かせなくても〝脳トレ〟になるでしょう。頭を柔らかくすることは、仕事以外でも大事なことだと思います。

(聞き手/程原ケン)

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