ゴールデンウイークの地方競馬は連日、注目レースが目白押しだ。前半は、大井競馬で南関東のクラシック戦が2夜連続で行われる。
まずは4月28日、南関東牝馬クラシックの第2戦『第35回東京プリンセス賞』(SⅠ)が開催される。
過去34回で、1番人気の馬が勝ったのは6回のみ。2番人気が9勝、3番人気が7勝、4番人気以下が12勝と、人気はほとんど当てにならない。牡馬と違い、開催場も距離もすべて異なる南関東の牝馬クラシックレースだ。
1カ月前の桜花賞優勝馬は、東京プリンセス賞に過去26頭が出走して【5・3・3・15】。左回りの昼間のレースから右周りのナイターに変わり、苦戦する馬が多く予想も難しい。
そこで注目したいのは、過去10年で1着7頭、2着7頭、3着3頭の成績を残す北海道デビュー馬だ。その成績は南関デビュー馬を大きく上回っており、難解なレースを解くカギは、ホッカイドウ馬にありそうだ。
ゴールデンウイーク後半も重賞が目白押し
そして続く29日は、南関東三冠ロードの第1戦『第66回羽田盃』(SⅠ)が行われる。桜花賞馬が苦戦する東京プリンセス賞と違い、ステップレースとの結びつきが非常に強い。過去43回の京浜盃勝ち馬の羽田盃での成績は1着25回で、64%が羽田盃を制する圧倒的な数字となっている。
その他、全日本2歳優駿出走馬も毎年必ず3着以内に入っており、JpnⅠレースでの経験がここにきて活きてくる。全日本2歳優駿で惨敗していても、軽視はできない。
さて、ゴールデンウイーク後半も5月4日に『第35回東京湾カップ』(SⅡ)、5日には『第33回かしわ記念』(JpnⅠ)と、まだまだ重賞が続くが、開催の目玉の1つとしてオープン特別から重賞に昇格した、3日の『第1回若潮スプリント』(SⅢ)に注目したい。
2019年に3歳スプリント路線の充実を図るため、1000メートルのオープン特別として創設。昨年1200メートルとなり、今年からSⅢに格上げとなった。
船橋の1200メートルは、1961年の『平和賞』以来(現在の平和賞は1600メートル)、約60年ぶりの重賞となる。栄えある第1回の勝ち馬に名を刻むのはどの馬か。こちらも見逃せないレースだ。
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