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『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』/5月7日(金)より全国公開~LiLiCo☆肉食シネマ

Ⓒ2021映画「ヒノマルソウル」製作委員会

『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』
監督/飯塚健
出演/田中圭、土屋太鳳、山田裕貴、眞栄田郷敦、小坂菜緒(日向坂46)、濱津隆之、古田新太ほか
配給/東宝

お仕事お疲れ様です! 5月に入ってからの作品になりますが、個人的に特別な思いもあって、ひと足先に紹介します。5月7日公開の『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』です。

この作品への個人的な思いというのは、映画の撮影現場の取材に行かせていただいたから。これは、とても大変なことなんです。だって、コロナ禍で撮影も思うように進まないため、スケジュールを決めることが非常に困難。でも去年の1月に長野県に行って、主演の田中圭さん、山田裕貴さんらにお話を聞けました。

そして、実際に1998年、長野オリンピックが行われたスキージャンプ台にも立たせてもらいました。もちろん、安全のために腰にひもを巻きましたが、あの高さったら思い出すだけで脚が震えます。

選手たちは、あそこをフルスピードで滑り降り、ジャンプして、そして、スタート地点からは見えないほど先にある着地点へ…。いや~これは、相当な勇気がないと無理。実際、スキージャンプは小学校のときに始めないと、怖くて飛べないらしいです。ジャンプ台に立って、納得しました。

大きな“ありがとう”のハグをしたい!

スキージャンプの選手が安全に飛ぶために、テストジャンパーが存在します。悪天候の場合、彼らが飛べれば選手も飛べる。この作品は、そんな責任重大なテストジャンパーのお話です。

今まで、スポーツ選手の優勝や復帰までの葛藤を描いた映画は、たくさんありましたが、裏方にスポットを当てるものは少ない。テストジャンパーの皆さんは、それぞれの思いと、葛藤を抱えながらジャンプする。田中圭さんが演じるのは、長野オリンピックのメンバーに選ばれなかった西方仁也選手。一度はスポットライトを浴びた彼が裏方になり、悔しい気持ちを抑えながらいやいや始めます。プライドだってズタズタです。

また、本作では、ジャンプに関わる様々な人たちの気持ちや、人間ドラマもしっかり描かれています。私は、このテストジャンパーに大きな〝ありがとう〟のハグをしたい。よく力を合わせて頑張ってくれた、と。おかげで日本は金メダルが取れた。あの感動の瞬間の裏にこんなことがあったなんて知りませんでした。

ちなみに、原田雅彦選手を演じる『カメラを止めるな!』の濱津隆之さん、すごく似てます!(笑)

誰かが一生懸命頑張って、様々なことが進化して変わっていく。彼らは、どうやってスキージャンパーの人生を変えたのか? 頑張ることは、最高にカッコいいことです!

LiLiCo
映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS『王様のブランチ』、CX『ノンストップ』などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。

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