武藤敬司率いるプロレス団体『WRESTLE－1（レッスル・ワン）』のリングアナウンサーとして活躍する櫻田愛実。神聖なリング上で紅一点の彼女は、バレーボール、陸上や空手などに没頭してきた体育会系育ちだ。そんな櫻田だが、この春まで芸人のケンドーコバヤシが司会をする深夜番組『ケンコバのバコバコテレビ』（サンテレビ）で、2年以上もアシスタントMCを務めてきたという。AV女優が大挙出演する下ネタど真ん中のこの番組で、櫻田はいかに〝格闘した〟のか!? 番組を卒業した今だから話せる秘話を公開してもらおう。
――バコバコテレビ（現在は『～バコバコナイト』に改題）は関西方面で人気のお色気番組ですが、なじみの薄い読者もいます。どんな内容なんですか？
櫻田 スタジオにはバコギャルと呼ばれるレギュラーのセクシー女優さんがいて、ケンコバさんを始め、視聴者の方を満足させるべくエッチな企画満載の番組です。私はセクシー女優さんとケンコバさんの間に入り、エッチなワードを淡々と読んで進行させていくんです。「おっぱい」とか「セックス」なんて序の口。ピー音が入るような四文字、関西では三文字ですけど…何度言わされたことか（笑）。
――そういう言葉は今まで使ったことがあった？
櫻田 体育会系なので、全く無縁でした。四十八手の松葉くずしとか、駅弁はこうして生まれたんだとか、知らない用語が出てくるたびに調べたので詳しくなりましたね。
――具体的にはどんなエッチ企画が？
櫻田 私が個人的に楽しかったのは、「パンチラ選手権」という企画でした。ケンコバさんがカメラを持たされて、バコギャルがいろんなシチュエーションでパンチラ寸前のポーズを取るんです。階段とか、キャッチャーの構えとか。でも、セクシー女優さんだから、めちゃくちゃ見せて来るんですよね。「あ、ごちそうさまで～す」と思いながら見てました。
男の人が喜ぶテクニックを教えてもらいました！
――パンチラは、同性が見てもドキッとするもの？
櫻田 します、します。コロナになる前なんか、ケンコバさんにバコギャルのおっぱいを揉んで感触を伝える係をしてたんですけど、みなさん大きいから楽しくて。
――ケンコバさんからのセクハラはなかった？
櫻田 全くなかったです。たぶん、女としては見られてないですね（笑）。色気が欲しいとは思うんですけど、あいにく体育会系なもので。
――男は嫌いじゃないですよね？
櫻田 もちろん、嫌いじゃないですよ。セクシー女優さんからも時々、タメになる話は聞かされるんです。（夜の営みは）男の人に任せっきりにしてはダメ、自分からもシテあげるのがいいのよとか、男の人が喜ぶテクニックなども色々教えてもらいました。まだ実践はできてないんですけど…。
彼女は中高で陸上（3年）、空手（3年）、バレーボール（6年）に熱中。特にバレーボールは実業団への就職も考えていたが、ケガで断念する。進路に迷っていたときに友人からの「話すのが好きだよね。そういう道もあるんじゃない？」の一言がきっかけで、声を仕事にしようと声優養成所に進む。当時の夢はナレーターだった。
――どういう経緯でリングアナウンサーに？
櫻田 養成所を卒業して最初の頃にいただいたお仕事が、WRESTLE－1の若手で作る劇団『撃弾☆ボディプレス』の公演だったんです。プロレスラーの見習い役として一緒にトレーニングをすることになり、それだったらということで、WRESTLE－1が開校したプロレス総合学院に入学しました。第1期生です。ただ、そこでもケガをしてしまい、プロレスラーとしてのデビューはできませんでした。ちょうどその頃、リングアナに欠員が出たので私に白羽の矢が立ったんです。今から6年前になります。当時、男性中心のプロレス団体に女性のリングアナは珍しかったみたいです。
生田斗真と“共演”も!?
――リングアナって、♪青コーナー～っていう、アレですよね？ 女性ならではの工夫とかはしてるんですか？
櫻田 特に工夫はしてないんですが、たぶん、女の子らしいカワイイ声ではないですね（笑）。けっこう低いというか、がなり声に近いと思います。ただ、リングアナって仕事がとても多いんです。呼び出しをしたあとはゴングも鳴らすし、勝敗や決まり技の記録も取ります。場内アナウンスもするので意外に忙しいんですよ。そのライブ感が、たまらなく好きなんですけどね。
――プロレスとは関係ありませんが、俳優の生田斗真さんと〝共演〟したことがあるそうですね？
櫻田 共演だなんて…。ただ、生田さんが主演したドラマ『俺の話は長い』（日本テレビ系・2019年）の中で、私が体験したエピソードがラジオから流れ、それを生田さんが聞いている…というシーンがあっただけなんです。
――確か、鈴木亜美さんの第2子ご懐妊のリアルニュースも、その番組で解禁されて話題になりました。立派な共演じゃないですか。どんなエピソードですか？
櫻田 上京してきたばかりの頃の話で、初めて住んだアパートの天井裏に変態が潜んでいた、というリアルニュースでした。
――何と、それは聞き捨てならない。
櫻田 憧れの東京ひとり暮らしだったんですけど、毎日バイトに明け暮れていて家に帰っても寝るだけだったんです。なのに、3カ月目くらいで電気代が異常に高くなって。そういえば最近、あるはずの物が違う場所にあったりするな…という不思議な現象が頻発してたんです。決定的だったのは、お風呂掃除をしてからアルバイトに向かい、帰宅してお風呂に入ろうとしたら椅子が定位置から動いていて、靴跡がくっきり。怖くなって警察に調べてもらったら盗聴器も発見され、お風呂の天井裏に変態が住みついていたことが分かったんです！
――不在のタイミングを見計らって部屋ですごし、櫻田さんの帰宅後は天井裏に…ですか。他の部屋の女子も覗かれていた可能性がありますね。
櫻田 もう、気味が悪くて即行、引っ越しましたけど、親にもそのことはしばらく言えませんでした。今となっては、ドラマのネタにしていただけたので気も紛れましたけど。それからというもの、部屋選びは慎重になりました。読者の皆さんも、お風呂場の上までチェックした方がいいですよ！
櫻田愛実◆さくらだまなみ 1991年6月7日生まれ。T159、B82・W62・H86。ツイッター@manami_0367 YouTube『櫻田愛実SakuradaManami』も好評。