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誰もが知る大企業が“減資”で中小企業に!~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏

誰もが知る大企業が“減資”で中小企業に!~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏
誰もが知る大企業が“減資”で中小企業に!~ニッポンを支える「隙間ビジネス」舞台裏 (C)週刊実話Web 

国内旅行最大手のJTBは2月12日の株主総会で、現在の資本金23億400万円から1億円に減資し、税制上は中小企業になることを決議した。他にも客足が激減した航空業界では、スカイマークが昨年12月に90億円の資本金を1億円に減資、さらに、業績悪化の毎日新聞は今年3月、現在の41億5000万円から1億円への減資を実施している。

「飲食業界でも居酒屋『庄や』を運営する大庄、回転ずしの『かっぱ寿司』を運営するカッパ・クリエイト、居酒屋『はなの舞』を運営するチムニーも資本金を減資して中小企業になりました」(経済ライター)

税の公平性を損なう!?

資本金は企業の元手であるのに、あえてそれを減らすのはなぜか。

「中小企業は軽減税率が適用され、繰越欠損金の控除も受けられる。また、年間800万円までの交際費は無条件で損金に入れられ、法人事業税の外形標準課税も対象外になります。JTBは明らかに中小企業の税制特例を使うため、わざと資本金を1億円に減資したのです」(都内の税理士)

何ともあざとい手だ。大手企業の中小企業化は、税の公平性を損なうものとして論議を呼びそうだ。

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