
先週の大阪杯、重馬場の悪戯なのか、コントレイルは3着止まりの大波乱。1、2着はわがサリオスでも、グランアレグリアでもなく、1着レイパパレ、2着モズベッロという衝撃の結末に…。ボクの予定表には全く書いていなかった。多少厚く勝負したので、天を見上げて絶句してしまった。やはり競馬は難しい。ひょっとして福永もルメールも、バイオリズムが今が底、最悪なのかも知れない。
代わりにこのところ俄然重賞戦線で絶好調になりつつある川田(レイパパレ騎乗)の天下が続くのか? 今は松山に〝浮気中〟だが、もともとご贔屓騎手でもあるし、またお近づきになるか、って恥も外聞もないね。競馬ファンとは身勝手なものである。
コントレイルよ、お前もか、で敗れて、単勝1倍台のダントツ人気馬の受難は続く。で、今回のソダシは無敗のGⅠ馬だというのに、前売り予想では多分2倍台、ひょっとしたら3倍台になるかも知れない。逆に人気が偏らない分、吉兆だったりして…。ただし内枠不利なのでプラマイゼロか。逆に、有力馬ではサトノレイナスが大外18番というのがビミョー? これまで意外と8枠は来ているし、18番枠も2014年に川田騎乗のハープスターが1番人気で見事優勝している。とはいえ、やっぱりフルゲートの大外は有利ではない。
映画馬券でいえば、そのものズバリはいない。川田が乗るエリザベスタワーから『エリザベス』(96年)か。16世紀のイギリス女王エリザベスⅠ世の凄絶な生涯を描いたドラマで、ケイト・ブランシェットが熱演していたが、この手の〝王室もの〟は苦手だし。映画的にお勧めしたいのはアカイトリノムスメから『レッド・スパロウ』(18年)。題名は〝赤いスズメ〟で、ロシアの女スパイがヒロインの作品だからアカイトリノムスメはピッタリではないか。ジェニファー・ローレンスが、人間の尊厳を無視した非情のスパイ特訓を経て、〝ハニー・トラップ〟で相手を籠絡するあたり、エロチシズムもたっぷりなので、ぜひご覧を。
“九州応援フェア”的な気分でヨカヨカも加える
一番人気確実のソダシが白馬なので、アカイトリノムスメと引っかけて〝紅・白対決〟と煽る競馬メディアもあった。確かに興趣は増すね。鳥といえばブルーバードも出ているなあ。こちらはズバリ『青い鳥』(76年)か。有名なメーテルリンクの童話をエリザベス・テーラー、ジェーン・フォンダ、エヴァ・ガードナーという大女優共演で、米ソ初合作というのも〝売り〟だった。これで〝赤・白・青〟と3色揃い。シゲルピンクルビーも入れれば〝4色〟かな。今年は〝色っぽい〟桜花賞となった(?)。これらの馬がどの色の枠に入るのか、注目していたら、アカイトリノムスメが見事名前の通り赤の3枠に。確かに縁起はいいね。
結論を急ごう。〝牝馬の鉄〟としては、当てたいのはやまやまなのだが、絶対の軸にするほどの自信馬がいないので馬連および3連複BOXでいく。⑬エリザベスタワー、④ソダシ、⑤アカイトリノムスメ、⑱サトノレイナス。あと、この10年、二桁人気で馬券になったのは13年のプリンセスジャックだけなのを承知で、多分二桁人気だが、好きな馬だし、〝九州応援フェア〟的な気分で九州産の⑫ヨカヨカも加えた④⑤⑫⑬⑱で。あと④ソダシから穴で①ストライプ、⑮シゲルピンクルビー、⑯ソングラインへ。エリザベスとの縛りでの①④⑬、④⑬⑯、④⑬⑮の3連複も追加したい。トータルで馬連、3連複とも13点買いは買い過ぎか? 自信のなさが伺える? おっしゃる通り。大勝負は、すでに軸馬は決まっている次週の皐月賞にして、ここは通常投資でいこう。気が付けばこれで4連敗中…。う~む。まだある程度はトータルプラスだが、その〝タマ〟もだいぶ目減りしてきた。そろそろ何とかしないと、一寸ピンチ?
秋本鉄次
映画評論家。〝飲む・打つ・観る〟〝映画は女優で観る〟をモットーに、娯楽映画、中でも金髪女優の評論にかけては業界随一。著書に『パツキン一筋50年 パツキンとカラダを目当てに映画を見続けた男』(キネマ旬報社)など。
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