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前妻の浮気で離婚した男が新たな交際相手の間男を襲撃~男と女の性犯罪実録調書

前妻の浮気で離婚した男が新たな交際相手の間男を襲撃 
前妻の浮気で離婚した男が新たな交際相手の間男を襲撃(C)週刊実話Web イラスト/佐藤ヒロシ

市川修(34)は大学卒業後、信用金庫に勤めた。

結婚して子供を持ち、何ら問題ない夫婦生活を送っていると思いきや、妻の浮気が発覚。しかも、それは1人や2人ではなく、5人ものセックスフレンドがいることが判明し、当然ながら離婚問題に発展した。

妻は全面的に非を認めていたので、裁判沙汰になることはなかったが、市川が許せなかったのは不倫相手の5人の男たちだった。

妻から連絡先を聞き出し、「どういうつもりだ!」と迫ったが、のらりくらりと逃げる者や、「人妻とは知らなかった」とトボける者、「オレからケジメが取れるのか」と居直る者もいた。

市川は弁護士に相談することにした。弁護士は夫権侵害に基づく損害賠償請求訴訟を起こした。

5人はいずれも言い逃れできなくなり、給料を差し押さえられるなどして、市川に慰謝料を支払わなければならなくなった。市川は金を手にすると、あれほど沈んでいた気分が、幾分か晴れる気がした。

その後、市川は信用金庫を退職し、自分で会社を立ち上げて事業に乗り出した。そんな頃に出会ったのが川西香織さん(30)だった。

まだ市川も老け込むような年齢ではない。香織さんとの恋に溺れ、2人で寝るためのダブルベッドを新調し、週末は香織さんの部屋ですごすようになった。

「うぐッ…、修さん」

彼女は火柱のように熱くなったイチモツをまたぎ、徐々に腰を落としていく。濡れた膣壁にこすりつけられる音。隆々と上を向いた肉棒の先端が、やがて子宮の奥に飲み込まれていく。

「ああ、この感じ…」

ギシギシとベッドを軋ませながら、妖しいおののきが体中を駆けめぐった。好きな女との結合は、何物にも代えがたい喜びだ。

市川はほとんどこらえることもなく、「ピルを飲んでいる」という香織さんの胎内に、ありったけの子種をブチまけるのだった。

「300万円でチャラにしてやる」

ところが、香織さんも市川の前妻と同じように発展家の女性で、高校時代の同級生をはじめ、出会い系アプリで知り合った男など、市川と付き合いだしてからも3人のセックスフレンドと関係していた。

香織さんは浮気を隠して2年以上も付き合ったが、それがついにバレる日がやってきた。市川はカンカンに怒り、まずは最も付き合いが長いという高校時代の同級生である石上直太(30)に電話をかけた。

「お前、オレが香織と付き合っていたことは知っていたんだろう。どういうつもりで香織と寝ていたのか説明してみろ!」

「すみません…」

市川は自分を暴力団関係者だとほのめかして、喫茶店に話し合いに来るように命じた。

2日後、石上と向き合った市川は、スマホで会話を録音しながら、石上を詰問した。

「お前、結婚しているらしいじゃねえか。それなのに香織とは何回寝たんだ?」

「さ…、3回ぐらいだと思います」

「もっと多いだろう!」

「違います。半年前に連絡があって、それからこちらに出張するときだけでしたから…」

「何を言ってるんだ。お前は高校時代にも香織と肉体関係があったんだろう!」

石上は、これまでの香織さんとの付き合いをすべて自白させられることになり、それがさらに市川の怒りを買った。

「お前、事務所へ行くか、お前の嫁の実家へ行くか、どちらか選べ!」

「それは困ります…」

「困りますじゃねえだろう。とりあえず、香織の引っ越し費用に50万円かかる。まず、それを払え。あとはオレに対する誠意だ。250万円払え。それで今回の件はチャラにしてやる」

石上は合計300万円支払うという契約書を書かされ、拇印を押すように命じられた。近くのコンビニでコピーした控えを渡された。

寝取られ男の惨めさと憤怒

「これは正式な金銭貸借として、公証役場で公正証書を組むから。予約した日にもう一度来い」

こうして石上は解放されたが、困り果てて弁護士に相談。弁護士はこのような金銭貸借契約が無効であることを主張し、公証役場には出頭しない旨の通知をしてきた。

市川としても、婚姻関係にない香織さんとの浮気で、金を取るのは無理があると分かっていた。ただ、女を寝取られた惨めな気持ちから、間男だけは許せなかったのだ。

さらに市川は、出会い系アプリで知り合ったという宇野剛史(23)という男からも金を取ろうと考えた。

市川は香織さんに協力させて、宇野を香織さんの自宅に呼び出すことにした。深夜のデートに誘われ、宇野は大喜びでやって来た。

ところが、部屋の中には鬼の形相の市川がいた。宇野は玄関から上がったところで正座させられた。

「お前、香織には彼氏がいることを分かっていたんだろう!」

「SNSを見ていたんで、それは知っていました」

「バカ野郎!」

宇野はいきなり顔面に数十発の拳をたたき込まれた。床に倒れると、背中を何度も踏みつけられた。

「てめぇ…、ケジメをつけろ。指を詰めるか、耳を剃るか、片目を潰すか、片手を落とすかだ!」

あまりにも強烈な脅し文句に、答えられずに黙っていると、市川は台所から包丁を持ってきた。

ただ持ってきただけではなく、薄いゴム手袋をはめた行為が不気味に映った。

「どれも選べんなら、金で解決するしかないな。香織のベッドはオレが27万円で買ったんだよ。それを何度も使いやがって…。モノはあっても、器物損壊と同じだ。弁償しろ!」

それから市川は、香織さんとどのようなセックスをしていたのかと聞き出した。「避妊はしていたのか?」という質問に対し、宇野が「ピルを飲んでいるから中に出しても大丈夫と言うので、避妊しませんでした」と答えると、市川は怒って床に包丁を突き刺し、香織さんを往復ビンタした。

「お前の親兄弟を殺しに行くぞ!」

そして、宇野には「慰謝料として200万円を払え。借用書を書け!」と怒鳴ってきた。免許証を取り上げ、スマホで撮影。勤務先や実家の住所を聞き出し、「警察に言ったら、オレの仲間がお前の親兄弟を殺しに行くぞ!」と脅した。

宇野は言われるがままに借用書を書いた。

「保険金で払ってもらう方法もある。お前が死んでも、オレは何とも思わんから」

宇野はようやく解放されたが、放心状態だった。市川に言われた金を用意しようかとも思ったが、友人らに相談するうちに、「ここで金を払っても、つけ込まれる可能性がある。警察へ行ったほうがいい」とアドバイスされ、思い切って警察に相談した。

市川は宇野に対する強盗致傷容疑で逮捕された。さらに石上に300万円を要求し、未遂に終わっていた事件が発覚したことで、恐喝未遂容疑でも再逮捕された。

また、逮捕されるまでに3人目の浮気相手に対し、同様に暴力団関係者を装って脅し、30万円を支払わせていた事件も発覚したが、それはそのまま返却したので起訴は免れた。

「前妻に浮気されて離婚したトラウマもあって、浮気相手にその怒りをぶつけていたのかもしれない。自分がやりすぎてしまったことは申し訳ないと思う。その原因となった交際相手とはもう会わない。連絡が来ても、無視します」

市川は宇野には110万円、石上には30万円の慰謝料を逆に支払うことになった。事件のことを知った取引先には、一斉に契約を打ち切られた。かつて勤めていた信用金庫にも「市川とは一切付き合うな」という通達が出され、元同僚とは誰とも連絡が取れなくなった。

市川は事件ですべてを失ったが、ヤクザが情婦を使い、生かさず殺さず、金を巻き上げるテクニックは、一朝一夕には身に付かないということだろう。

(文中の登場人物はすべて仮名です)

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