菅義偉首相は4月1日、経済情報番組『ワールドビジネスサテライト』(テレビ東京系)で、『まん延防止等重点措置』の期間内(4月5日~5月5日)の衆院解散論を否定した。この発言により、一部で囁かれていた4月訪米直後の解散説は吹き飛んだ。代わりにクローズアップされているのが、7月4日の東京都議選とのダブル選挙だ。
「この日程が急浮上した背景は2つある。菅首相が秋の自民党総裁選に出馬し続投を狙うには、新型コロナを抑え込んだ上での東京五輪開催が必須条件。第4波感染爆発で五輪中止なら、菅政権は吹き飛ぶだろう。裏を返せば、7月4日投開票の都議選とのダブル選挙に踏み切ることは、コロナに勝ち、五輪が開けるという勝利の方程式がほぼ出来上がった証しとなる」(自民党幹部)
2つ目のキーワードは、天敵潰しだ。
「菅首相と〝犬猿の仲〟の小池百合子都知事ですよ。コロナを抑え込み、五輪開催に踏み込んでも不安要素はまだある。それは小池都知事の存在です。2017年の総選挙で小池新党の『希望の党』が、一時、台風の目となり、自民を狼狽させた。小池都知事の失言で新党は失速したが、小池都知事はまだ国政再進出を諦めていない野心がありあり。それが怖い」(同)
ダブル選は自公にプラス!?
17年都議選で、歴史的大敗を喫した自民党は都議会第一党から転げ落ちた。要因は小池都知事が創設した『都民ファーストの会』と公明党が選挙協力したからだ。結果、都民ファは都議会第一党に躍り出て、小池都政を支え続けている。
「公明が離れれば、都民ファは都議会第一党から転落し、国政と同じく自公で都議会を牛耳れる。小池都知事は自公の意向に従わざるを得ない。カギを握る公明は都議選での自民との選挙協力合意を3月26日に発表した。菅首相が仕掛けたわけです。自公選挙協力発表の前日、小池都知事は慌てて昵懇の二階幹事長を訪ねたが、すでに後の祭りだった」(同)
自民党長老の話。
「菅首相は官房長官時代から、公明党の支持母体である創価学会の佐藤浩副会長と二人三脚で自公体制を支えてきた。その佐藤副会長が政治担当を外され、一時官邸に激震が走った。しかし、佐藤氏は後任に手足として動いていた西直木氏という若手有望株を送り込み、選挙にぬかりはない。西氏は自民の山口泰明選対委員長と頻繁に接触しており、総選挙の準備に入ったと聞く。都議選とのダブル選は、公明が戦力分散を招くから嫌うというが、コロナを抑え込み五輪開催にも目途が立てば、逆にダブル選は自公にプラスに働き、小池潰しも〝菅了〟するだろう」
まさに〝一石三鳥〟だ。
あわせて読みたい
- [New] 小室眞子さん圭さん夫妻の“取材合戦”終止符?マスコミ各社が一気にトーンダウンしたワケ
- [New] 安倍晋三VS麻生太郎「全面戦争」の萌芽! 相容れない“岸と吉田”の遺伝子
- [New] 無免許当て逃げの木下富美子都議に「ゲッソリして出てくるかと思ったら全然痩せてなくて吹いた」
- [人気] 北朝鮮・金正恩総書記が妹・与正氏に服従!? 「恐怖政治」禅譲の最新情報!
- [人気] 温水が出ない! コロナの影響で「給湯器」「トイレ」の在庫が深刻ピンチ
- [話題] “微アル”がストロング系を駆逐!「安く酔える」から「酔わずに楽しく」へ
- [話題] 「葬儀社」と「警察」の癒着…札束が乱れ飛ぶ“遺体獲得戦争”の舞台裏