
首都圏で高層マンション急増による人口増加で、周辺の小・中学校の生徒数定員オーバーが社会問題になっている。皇居や国会議事堂、公官庁など日本の中枢機能を抱える東京・千代田区も例外ではない。
「千代田区の区立小・中学校は同区民しか入学できないのですが、高級マンションが次々に建てられ、人口が大幅に増加。小・中学校の生徒も激増し、特に小学校はインフラ整備されていないため、既存の教室に入りきれないほどです。学校は教室確保に頭を抱えていますよ」(元PTA役員)
高級マンションが次々建設されるようになったのは、前区長(2001年2月~21年2月)の石川雅己氏が就任してから。石川前区長は千代田区内における家族の高級マンション購入に疑惑があるとして、区議会が百条委員会を設置したのは記憶に新しい。
また、石川前区長には、東京メトロの了解を得ず四番町アパート建て替えに伴う仮住宅に、6億円もかけて地下鉄出入口の工事を進めていたことも明らかになった。区民から住民監査請求されたが、6選目に出馬せず逃げ切った。
住民の反対で“高く”できない…
石川前区長の不正疑惑を追及してきた木村正明・千代田区議が語る。
「麹町小学校は定員オーバーで、現在の教室に収容できないため、千代田区役所の麹町出張所に併設する区民集会室の和室を教室に利用しています。図書館の本も廊下に置いて教室に使っているという状況ですよ。現在、千代田区では1、2年生で実施している36人学級を、2022年からは3年生も36人学級にするために教室を増やさなければならないのです」
3年前に新しく建て替えられた区立九段小学校も入学児童増加で、収容が困難になっているという。
「建て替えの際、住民から〝少し高い建物にしたらどうか〟と言う意見が出されたのですが、〝日陰になる〟と周辺住人から反対されたのです。九段小のすぐ近くの高級マンションには、石川前区長と自民党都議のS氏が住んでいる。この2名が反対したというウワサが流れましたね」(地元住民)
国や自治体の教育に対する優先順位は、どんどん下がる一方だ。
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