ザ・タブー

布団の中に潜り込んできた成長過程中のレイプ魔の卵~男と女の性犯罪実録調書

布団の中に潜り込んできた成長過程中のレイプ魔の卵 
布団の中に潜り込んできた成長過程中のレイプ魔の卵(C)週刊実話Webイラスト/佐藤ヒロシ

離婚後、水商売をしていた浜田美紀さん(32)は、深夜1時すぎに帰宅した。

化粧を落として着替えを済ませ、ベッドに潜り込んで2時間ほど経った頃だ。「カン」という金属音で目が覚めた。何だろうと部屋の電気をつけたが、何も変わった様子はない。再びウトウトし始めたとき、ベッドの足元付近にフード付きのパーカーを着た男が立っているのに気付いた。

「だ、誰?」

その男はいきなり上半身に覆いかぶさり、胸を揉んできた。

「イヤ…、やめて!」

何度も手を払いのけようとしたが、男は手で口をふさぎ「騒いだら殺すぞ」と脅してきたので、怖くなって抵抗するのをやめた。

すると、男は満足そうに左右の胸を交互に揉んできた。美紀さんはブラジャーやインナーを着けていなかった。さらにパンティーにも手を入れてこようとしたので、「生理中だから」と言ってかたくなに拒んだ。

「入ってもいい?」

「えっ?」

「添い寝したいんだよ」

美紀さんとしては嫌に決まっていたが、男は勝手に布団の中に入ってきて、体を密着させてきた。

「あなた、誰なの? 私が知ってる人?」

「それを教えたら、警察に言うでしょ。お姉さんは何歳なの?」

「それは言えないけど、あなたより年上だと思うよ」

美紀さんは無言になるのが怖くて、何とか話をつなごうとした。

「どうやって部屋に入ってきたの?」

「1回目のときに気付かなかったの?」

「どういう意味?」

「お姉さん、カギを郵便ポストの中に入れてたよね。あれはアカンよ」

「でも、U字ロックはどうやって外したの?」

「あんなもん、ユーチューブでいくらでも外し方をやってるよ」

ほんの15分ほどの出来事だったが…

美紀さんは犯人の目的が分からず、次々と話題を変えたが、何の話をしたのか詳しく覚えていない。スマホの画面を見られて、「お子さんですか?」と言われたときはゾッとした。

「どうしてこんなことをするの? 私を殺すの?」

「殺しはしない。もう少しオッパイを揉ませてよ」

男は背後から両乳房をガッチリとつかみ、繰り返し何度も揉んできた。

「もう、本当にやめて…」

「お姉さん、このことを警察に言うよね?」

「言わないから、カギを返して」

「ダメだよ。これにはオレの指紋が付いてるから」

男は相変わらず胸を揉み続けている。

「もう気が済んだでしょ。早く帰って」

「ここは落ち着くので、もう少し一緒にいたいな」

美紀さんの選択肢は「無抵抗でいること」しかなかった。男の気が済むまで我慢するしかない。

「また来てもいい?」

「……」

「ダメだよね。警察に言うよね」

それだけ言うと、男は出て行った。ほんの15分ほどの出来事だったが、美紀さんにはとてつもなく長い時間に思えた。

すぐに彼氏に連絡し、自宅まで来てもらった。110番通報するとともに、アパートの管理会社にも連絡し、さっそくカギを付け替えてもらった。

すると翌日、犯人に取られたはずのカギが郵便ポストに返還されていた。「また来たんだ…」と思うと、背筋が凍る思いがした。

男は近くに住む会社員の北野雄太郎(25)。北野もまた、性犯罪者の王道をいくようなパターンで、犯行を悪質化させた男だった。

最初は下着泥棒から始まり、それだけでは満足できず、夜道を1人歩きしている女性を狙い、痴漢行為を働くようになった。

“失敗”を経て下見をするようになった犯人

被害者の1人である永川育代さん(19)は、アルバイト先の駐車場に到着し、店まで歩いていく途中で被害に遭った。

黒いパーカーに黒い長ズボン、黒い靴を履き、マスク姿という、いかにも不審者っぽい男が自分に向かって全力で走ってきて、両腕をつかまれた。あまりに突然の出来事でパニックになり、両腕を振り回したところ、相手もバランスを崩して倒れ、育代さんも一緒に倒れ込む形になった。

「誰かー、助けてー!」

大声を出すと、男は逃げて行った。育代さんはその際に右ひじ挫傷などで、全治1週間のケガを負った。現場の駐車場には、男が吸ったとみられるタバコの吸い殻が落ちていた。

さらに別の被害者である宮田瑠璃子さん(21)は、深夜にレンタルDVDを返却しに行こうとしているときに被害に遭った。

田んぼ沿いの道に入ったとき、後ろから男が追いかけてきて、ふいに口をふさがれた。Tシャツとキャミソールをまくり上げられ、両胸があらわになった。

「キャーッ!」

犯人と一緒に倒れ込んだ。周りは田んぼで何も見えない。そんな状況で、男に口の中まで指を突っ込まれ、「本当に殺されるんじゃないか…」と思った。

瑠璃子さんは手足をバタバタと動かして抵抗し、そのときにマスクが外れ、男の顔を見た。すると、男は「マズイ」と思ったのか、走り去って行った。

瑠璃子さんはその際に、口唇裂傷などで全治1週間のケガを負った。

北野はこのような失敗体験を経て、事前に下見をしてから犯行に及ぶようになった。あらかじめ好みの女性の行動をマークし、美紀さんが交際相手の男性のために、合カギを郵便ポストに入れていたのも、事前調査で知ったことだった。

女性が嫌がる姿を見て興奮

さらに北野は好みの女性の帰宅ルートをあらかじめ調査し、襲う場所を決めておくようになった。

逮捕のきっかけとなった吉野絵里さん(24)のケースは、あわやレイプされる寸前の事案だった。

事件当日、絵里さんは会社の飲み会が終わり、自宅アパートに帰ろうとしている途中、待ち伏せしていた北野に襲われた。

「前から可愛いと思っていたんだ」

いきなり男に両肩をつかまれ、告白された。

「何ですか、あなたは?」

「キスさせてくれ」

「イヤ…、やめて!」

絵里さんは体をよじろうとしたが、男はもの凄い力で押さえつけ、動けない。

大声を出すと、男はハサミを取り出し、「殺すぞ」と脅した。絵里さんの口を手で押さえ、背中を押しながら歩こうとしたとき、バランスを崩してよろめいたので、ここぞとばかりに逃げ出した。

「キャーッ、助けてー!」

逃げながら同僚に電話。まだ近くにいた同僚が駆け付けてくれた。駅前交番へ行き、そこから110番通報。まだ現場付近をうろついていた北野が職務質問され、絵里さんに対する強制わいせつ容疑で逮捕された。

その後、浜田美紀さん宅のカギを盗み、美紀さん宅に侵入して、わいせつ行為をしたという窃盗、住居侵入、強制わいせつ容疑でも再逮捕された。

続いて永川育代さんに対する強制わいせつ致傷容疑で三度目の逮捕。宮田瑠璃子さんに対する強制わいせつ致傷容疑で四度目の逮捕となった。結局、北野は4人の女性に対するわいせつ事件で起訴された。

「事件は間違いない。性欲を抑えられなかった」

こんな男でも交際相手はいて、嫌がる女性に無理やりわいせつ行為をすることに興奮していたらしい。

裁判所は「4人の被害者に負わせた身体的、精神的苦痛は大きい。2人の被害者と示談が成立し、反省していることを考慮しても、犯情の重さを考えると実刑が相当」と断罪し、懲役3年6カ月を言い渡した。

(文中の登場人物はすべて仮名です)

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